当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

Memex, Hyperlinks, Weblogs, and Google

さて、今回の文章を訳そうと思ったのは、これが yomoyomo 生誕三十周年を記念して書かれた文章であるから、というのは真っ赤なウソで(当たり前じゃ)、Vannever Bush の『われわれが思考するごとく(As We Think)』が引用されており、現在のウェブにおけるハイパーリンクウェブログ、そして Google の関係性について語られていたのを面白く思ったからだ。

というのも、実は Rebecca Bloodの『ウェブログ・ハンドブック』の冒頭に、この『われわれが思考するごとく』が引用されているのですな。

今回訳した文章を見れば、件の論文で語られる Memex を媒介とすることで、Googleウェブログに注目することが不思議でないことが分かっていただけるだろう。ウェブログは、ハイパーテキストハイパーリンクにより構成される WWW というメディアに最適化されたライティング、パブリッシングの形態であるが、それはガチガチに計画・設計されたものでなければ、企業が旗振ってこうなったわけではない。熱心なウェブユーザの試行錯誤の結果、自然とこの形態に落ち着いた、というのが実際のところである。

ウェブログウェブ日記なんかと違う新しいものです! みたいなことを言う人がいると、いろいろ批判が出る。というか、ワタシ自身そうした言説には、何か一言言ってやりたくなる。だってそういうのの多くが、ひどく表層的だったり限定的だったり排他的だったりするからだ。ウェブログの新規性、より、まずその本質性を説くほうが良かったのにと今になって思う。もうどうでもいいことだが。

ウェブログ・ハンドブック』については著者による日本語版への序文でも、Google による Pyra(というか Blogger)買収には当然触れているが、上に書いたような自分が引き合いに出した Memex の位置から見た場合の Googleウェブログに関する視点が抜けており、そこらへんを「訳者あとがき」に補足したつもりである。ちなみに「訳者あとがき」は9月1日に脱稿したのだが、それから一月あまりで既に URL の一部が変わるなどこの世界の移り変わりの速さに驚かされた。一方で、文章の本筋に影響はない。そういう文章にするべく力を尽くしたからだ。

上の文章は手直しして、『ウェブログ・ハンドブック』発売後に「『ウェブログ・ハンドブック』ショートエッセイ」として再公開する見込みである。

おとなりページ

各所で話題になっているので、もううちで言及する必要もないのだろうが、やっぱりこれ面白いねー。マップのうねうね感がなんとも。こういうのをささっと実装、公開するところなど近藤さんの面目躍如ですな。

いずれについても高木浩光@茨城県つくば市 の日記が最上位に来ていて、驚いた。これは別にページ間の直接的な関係性を示すものじゃないのだから不思議ではないのだが。その高木さんの日記のおとなりページを見ると、ワタシのサイトはランキングに入っていない。まあそんなところだろうな。

カンタン系[改訂復刻版]に、おとなりページに必ず Beltorchicca が入っているということが書かれていたが、技術系のページにとってのそれが高木浩光さんの日記ということか? いや、全方位性という意味でもっと適切なサイトがありそうだが、どこだろう。

あとこの機能で表示されるのは有名ページばかりで、「全く有名じゃないけど自分と近いサイト」こそ知りたいという指摘は鋭い。ワタシもそれを思った。人間の欲望は果てしない。

Google のリクルートパーティ

新山祐介さんの日記だが、新山さん、(いろいろな意味で)すげーっ! Google は、抜群に優秀な連中を集めて創造的な環境を用意する、というのがポリシーらしいですな。その後のコメントもふるいまくっている。jwz が Netscape でなく AOL を退社するときに苦々しく記した、「ぼくたちの業界では、人を二種類に分けることができる。一方は、会社を成功させたいために働きたい人。他方は、成功した会社で働きたい人だ」という文を思い出した。

TRICK3 & 劇場版 TRICK

ついに始まった第3シリーズだが、ビデオに録画しておいたものをようやく観れた。劇場版はさっきやっていたもの。

周りの反応を見ると、作品の評価として、1>2>映画版という評価が多いようだ…って、どんどん悪くなっとるやんけ!

しかしワタシは、2のほうが1より好きだったりする。これはワタシが2から観始めたため思い入れがあるというのもあるが、「本物の超能力者がいるのか?」という1の基調を成した設定から自由になって、楽にあのドラマに入れるようになった印象があるからだ。

で、第3シリーズだが、うーん…今書けるのは、柴咲コウはともかくとして、ガッツ石松はうざい、ということぐらいか。

そして劇場版の方は、こうやってテレビで観るので十分でしょう。竹中直人が比較的早くに死ぬのはよかったと思います。

堤幸彦演出の一種のぎこちなさが(この表現が適切かは分からんが)、仲間由紀恵阿部寛という役者に絶妙に機能したのが TRICK の成功の鍵だったと思うが、第3シリーズを観て、当たり前だがキャストのみんなも歳を取ったなあと思った。ちなみにワタシは、仲間由紀恵 as 山田も好きだけど、それ以上に阿部寛 as 上田教授が好きなのだ。

あと書いておかなければならないのは、今回のシリーズに石原刑事は登場しないということ。前原一輝さんが芸能界を引退されたということで、とても残念である。彼の不在は予想していた以上に大きかった。

ワタシの住む田舎では『池袋ウエストゲートパーク』の再放送を最近深夜にやっており、三年以上遅れ(遅すぎ!)であのドラマにはまることになったワタシなのだが、あれにも前原さんが刑事役で出ていたんだよね。

最後に、前原一輝さんの前途を祝して、ワタシが一番好きな石原刑事の台詞を記しておきたい。

これで決まりじゃ! これで決まりじゃ〜〜ドット・コム!

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2025 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)