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偉大なる者達の類似

近藤さんの7月1日の日記を見て、「基本的なことは簡単に、でも難しいこともきちんとできる」の引用にニヤリ。

一月前のWikiばな懇親会のときに必死に近藤さんに説明させてもらったことなのだが、実は『Wiki Way』にこの文章に見事に符合する箇所があるのだ(p.155)。

簡単なことは簡単に、困難なことでも可能に、全部を理解できなくても、一部は利用可能でなくてはならない。―Rob Pike、ベル研究所

 上の引用は、Wikiの機能が目標とするものにも当てはまります(注記:この文章の帰属について抗議が来る前に書いておきますが、上のより短い「簡単なことは簡単に、困難なことでも可能にするべきだ」という言葉を(中略)Alan Kayが言っていて、Perlの作者であるLarry Wallも「簡単なことは簡単なままにしておく」といっています。偉大な人は皆同じような考え方をするようで……)。

これを読んでいただければワタシが近藤さんに伝えたかったことはお分かりだろう。そして、それに気付いたときに当方の感激も想像いただけるのではないだろうか。

結論としては、『Wiki Way』は "cult classic" であるということ、そしてはてな3周年記念パーティーに参加してぇ!(でも無理)ということである。

小林秀雄日記

小林秀雄があの世から発信する日記。書き手は当然ながらイタコさん……すいません、ウソです。結構な頻度で更新されているので、小林秀雄に関する情報源としてよいでしょう。

小林秀雄というと、極東ブログ「子どもがキレて何が悪い」において、『考えるヒント』に収められた「良心」が引用されている。

これを見て少し驚いた。極東ブログにおいて引用されている部分が、『優生学と人間社会』の読書記録において当方がやはり「良心」を引用している部分の少し前にあたるところだったからだ。何より、両者の内容的な類縁が面白く感じられた。

それはともかくとして、ありがたいことに「圏外からのひとこと」にリンクされたので読み直したのだが、ワタシの読書記録、死ぬほど文章が下手だな。思わず笑ってしまった。

赤ちゃん泥棒

DVDジャケット

おいおい、1000円切ってるやないかい。

大好きなコーエン兄弟の作品なのにこれを未見だったのは、ストーリーが好みでなさそうだったからなのだが……その懸念は当たっていた。具体的には書かないでおくが、どうもこの手の話はダメなのである。

それは置くと面白い映画である。これを観ると、バリー・ソネンフェルドは撮影監督に専念すべきじゃないかと思ってしまうのだが、とにかくカメラの動きで見せる。こう動くか! こっちに走るか! 役者にしても、ジョン・グッドマンはそう登場するか! ニコラス・ケイジはそう動くか! とテンポ良く楽しめるし、音楽のおバカさもなんとも。

ストーリーは(特に後半)単線的でまったく奥行きはないが、会話にちゃんと押し引きがあり、最後にはちゃんと人情話におさまっているのだからこれはこれで良い。

うーん、ストーリー自体が好みだったらあと数倍楽しめたのだが、これは個人の嗜好の問題なのでどうしようもないか。まあ、赤ちゃんがかわいいのは認める。

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