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YAMDAS更新

Technical Knockout確実に人気ブログを作る方法を追加。

今回の文章は少し前に mixi のほうに書いたネタをリライトしたものである。そのリライトした文章は元々もっとブロガーの皆さんの神経を逆なでするような文章だったのだが、少し穏やかにさせてもらった。

誰も気付く人はいないだろうから自分で書くが、ワタシはカタカナで「ブログ」と書くのがなぜかすごくイヤで、「ウェブログ」または「blog」という書くようにしているのだが、この文章では全編「ブログ」というように、人にはわからないところで悪意を発散させてたりする。

コンピュータ&ネットワークLAN9月号のWinny特別レポート

今は COMPUTER & NETWORK LAN と表記するのが正しいようだが。さて、この雑誌が完全に RFID などのユビキタス関係に舵を切った紙面になったことはこれまで何度か触れたが、9月号に「P2P技術と著作権法の現状を探る Winny事件を考えるワークショップが開催」という、6月28日に行われたワークショップを取材した特別レポートが掲載されている。全9ページと結構なスペースを割いており、特に驚くような議論が出ているわけではないが(それならとっくに話題になっているわけで)ご一読をお勧めする。

Winny事件については、東京新聞のサイトにも特報が公開されている(新聞紙面にも掲載されたのかな)。現職検事が論戦参加? の話題にも触れているのに苦笑いした。またそこに載っている高木浩光氏の意見は、これまでの氏のウェブ日記においてなされている主張でもあるが、こうやって読むとやはりそのまま首肯、とはいかない。

9月1日に裁判が始まる。当方は大分前にその展望について書いているが、残念ながら厳しいだろうなというのが現在の正直な感想である。

オタクに片思い中です。

いろんな意味に飛ばしている大手小町だが、こういう釣りも載るんですな(決めつけるなや)。ネタ元はARTIFACT@ハテナ系

ワタシはすぐに「もしもかわいい女の子に告白されたとしたら…」FLASH を思い出したのだが、これとは近いようで全然違うんだろうねぇ。

もっともワタシがこの FLASH を最後まで見て連想したのは、ドストエフスキー『白痴』におけるレフ・ムイシュキン公爵の、「私たちの横を素通りし、私たちの幸福を見逃してください」という言葉なのだが(思いっきりうろ覚え)、もちろんこれも近いものではないのだろう。分かってるよ、でも、そう思いたいんだよ。

ワインバーグ先生の新刊?

さて「コンサルタントの秘密」を読み直し、ワインバーグ先生に対する愛情が再燃しつつあるのだが、調べて見ると、この秋に Johanna Rothman という人と共著で、『Hiring The Best Knowledge Workers, Techies & Nerds: The Secrets & Science Of Hiring Technical People』という本が出るようだ。

題名に "Techies & Nerds" とあるが、これは要はハッカーを雇うということだろうか?

華氏911

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こないだも書きかけたが、観終わってまず思ったのは、カンヌの観客は、何でこの映画で数十分もスタンディングオベーションしたんだ? ということ。ドキュメンタリー映画の完成度としては前作のほうが明らかに上である。

映画の出来はと聞かれたら、あまり良いことは言えない。映画として楽しめたかと聞かれれば、まず口ごもるだろう。そして、映画として価値がなかったかと聞かれれば、少なくともワタシにとっては価値のある映画だったと答える。確かに価値はあった。結局ワタシに書けるのはそれだけである。

ワタシは昼飯を食った後に観たのだが、前半部が退屈という話を聞いており、その日の寝不足とあわせ、映画館で寝てしまうことを心配していたのだが、それは杞憂だった。最後あたりの情緒的な演出には鼻白むものがあったし、例の日本人三人が画面に映った瞬間席を立とうかと思ったりもしたが、最初から最後まで自分の中で緊張感が途切れることはなかった。

でも前半部の情報量の多い語りと速い展開で場面がどんどん切り替わるところは、『荒野の七人』まで引き合いに出す映像と、マイケル・スタイプ自身「大嫌い。絶対にライブではやらない」と言い切った R.E.M. の大ヒット曲 "Shinny Happy People" を鳴らす音楽の使い方に代表されるブラックな笑いどころがつかめないとつらいかもしれない。

政治的な偏向とかそういうのは個人的にはあまり重要ではない。問題はその手法の巧拙であり、それは懸念していた通りなところもあった。しかし、この映画は最後にちゃんと弱者と強者についての構造分析に行き着いている。それについて皆ちゃんと書けよ。

この映画を観ている間、ワタシはずっと揺れていた。別に戦争を映画で観たというのがはじめてというわけはない。しかし、自分がこれまで観てきた『フルメタル・ジャケット』などの戦争映画についての評価を考えてしまった。もちろん戦争そのものについても考え込んでしまった。今でも考えている。

他人がどう評価するかなんてどうでもよいことである。問題はワタシとその映画の関係性である。決着が着いたような気になっていたことについて、ワタシを揺さぶってくれた。それはムーアの意図とは関係ないかもしれないし、たまたまそういう時期だったからだけかもしれない。しかし、それだけでもこの映画を観た価値はあった。

あと触れておかなければならないのだが、ジョージ・W・ブッシュというこの映画の主演男優はつくづく面白すぎる。この男は、マイケル・ムーアの映画のネタとしても、ネオコンらにとってのかませ犬としてもあまりにも面白すぎる。そう、ブッシュの一番の問題は、彼が上に書くような意味で有能すぎることかもしれない。

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