今日の一枚
土曜の朝午前四時。
企業で利用されるWiki、並びにソーシャルソフトウェア雑感
Slashdot本家で Are we Headed for a Wiki World? というストーリーができていたので見てみたが、何のことはない、児玉サヌール氏が少し前に話題にしていた BusinessWeek の記事の話じゃないか。それとは別にwikiを使った「Web向けLotus Notes」に大きな関心という記事も出ているが、ようやく企業として Wiki ソリューションを商売で行うところが出てきたのやね、と感慨深い。
サヌール氏のエントリにはすかさずコメントをつけさせてもらったが、実はその「企業や組織でのブログを推進する米SocialTextにeBay創業者らが出資」という記事を見たときにソーシャルソフトウェアがどうこうと言われていたがあれはどうしたものだろうと気になっていたのだ。
さらにさかのぼると、『ウェブログ・ハンドブック』刊行前に「Memex に立ち戻る」という文章を訳したとき、よし Memex あたりから読み解く文章を書こうと考え、しかしなかなか手を付けられずにいたところに上の SocialText のニュースを見て、ソーシャルソフトウェアという切り口があったなと思い直したものの、実際に手をつける前に「ソーシャルソフトウェア」の新しさで紹介されている Tracing the Evolution of Social Software を読み、こりゃどうにもかなわんなと脱帽したという塩梅である。
結論:お前、仕事遅すぎ。
シュナイアー、空港セキュリティについて語る
いずれも Crypto-Gram 日本語訳より。直接の言及はないが、ジョン・ギルモアの戦いの参考資料として読むとよいだろう。
シュナイアーの文章を読むと何とも滑稽な「空港セキュリティ」の実態に笑ってしまうわけだが、それが現在のアメリカの陥っているパラノイアを反映したものであり、ビン・ラディンが今頃になってのこのこ登場して一席ぶつとブッシュ大統領の支持率が上がってしまうというこれまたなんともな現状も地続きなんでしょうなぁ(これがネオコン先生の言う「オクトーバー・サプライズ」だったらすごいのだが)。
さて、ブルース・シュナイアーも blog を始めたとのことで、Crypto-Gram の位置付けもちょっと変わるみたいですな。
笑われるジャパニーズ・ホラー
以前 Brits on TV で、『リング』日本版を観たロンドンの観客は大爆笑していたという記述を読み、ホンマかいなと思ったものだが、予想外のブーム「ジャパニーズ・ホラー」を読むと、どうやら英米人からすればJホラーの演出は思わず笑ってしまうもののようだ。うーむ。
もっとも真実一郎さんによるとアメリカ版『呪怨』は、映画としての出来自体あんまりよくないみたいで、特に「異国人に呪われてもなあ」というのがポイントなのかもしれない。