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YAMDAS更新、もしくはWiki病なんてクソ食らえ

Technical KnockoutWiki病 - 新種の病気を追加。Mr Ed の文章の日本語訳です。

この文章については以前にも取り上げたが、今日何気にこの原文のサイトの About ページを見たら、コンテンツは CCPL 帰属の下に置かれているのを知り、この c2.com Wiki を血祭りにあげた文章を訳すのが『Wiki Way』訳者の務めだろうと勝手に考えた。

しかしねぇ、これ確かにあたっているところも多いけどヒドイ文章だよ(笑)。Radium Software Development には「Wiki というシステムそのものに対する批評と言うよりかは, Wiki コミュニティに対する批判の方が比重が重くなっている」と書かれてあるけど、Wiki そのものの否定といってもいいんじゃないかね。

ヒドイと思うのは間違いなく WikiBana/VOL.4レポートリンク集を読んで気持ちが盛りあがっているため。以前からWikiばなの内容の濃さは言うまでもなかったが、今回は規模的にもハードルを越えたのではないだろうか。

ワタシはこの文章の著者に言いたくなったよ。「お前もWikiばなに参加してみろよ」と。こっちはWikiが良いか悪いかなんて段階じゃないぞと。自分も参加してないくせに。どっちにしても無茶だが。いや、冷静に読めば、上に書いたように「Wiki病」もかなりあたっている指摘だと思います。

事前に NOTAMirrorMan が受けるだろうと予想をしていて実際そのようだったが、もっとメインストリームな Wiki にしても、かずひこさんの Hiki のプレゼンなんてすごいじゃない。

いつまでも興奮していても仕方がないので一つ注意をしておくと、今回の文章はかなり慌てて訳したため誤記・誤訳が含まれていると思います。いつも通り原文をコメントアウトしており、またよく分からなかった点については訳者ノートもコメントしているので、おかしなところを見つけた方は遠慮なくご一報お願いします。少なくとも Emergent Design を「緊急的設計」と訳さないようには気をつけましたが。

Wikiの仕事場への導入に関する実践的考察

一般に公開する Wiki ではなく、仕事で Wiki を利用する場合の注意点を記述したもので、非常に実践的で参考になる。

これを読んでいて『Wiki Way』との対応が気になるというか、このような実践的な文章を見ると、そこで扱う内容について『Wiki Way』ではどのように書いてあるか知りたくなるのだ。

そこでこれが最後の『Wiki Way』ショートエッセイにしようと書き進めていたのだが、WikiばなVol.4に間に合わなかった。

どうしてそれより先に公開したかったかというと、Wikiばなにおける先進的な Wiki についてのプレゼンの後にそういう話をしても辛気臭くなると思ったから。実際そんな感じでしょ? よってこの文章はお蔵入り。さて何を更新しようかと考え(一つ上のエントリに戻る)

Mac mini Wiki

未だ買おうか思案中の Mac mini に関する情報がまとまっている Wiki ができていた。ネタ元は otsune MM memo

2ちゃんねるのスレッド情報を Wiki 上に集積する事例は多いが、この Wiki の場合 FAQ も一応項目数が揃っている。

Mac mini というと、「話が違うぞ Mac mini、日本のユーザーは置いてけぼり?」なんて記事も出ているが、さて買ったものか……

『ウェブログの心理学』刊行記念・特別記事

ACADEMIC RESOURCE GUIDE最新号『ウェブログの心理学』刊行に際しての編集部コメント、著者コメントが掲載されている。この本を著者のお一人より献本いただけるようなのでいずれ感想を書きたいと思う。

ウェブログ関連の書籍・雑誌では、何と言っても『ユリイカ』4月号の特集は読み逃せないし、それにも記事を書いているあの人のあの本が遂に脱稿! という話もあり、楽しみは尽きない。

.NETディベロッパー向けのWindowsセキュリティ本

Keith Brown による『The .NET Developer's Guide to Windows Security』のサポートサイトが Wiki を使って公開されているWindows エキスパートによる Wiki だからか FlexWiki が使われている。

かなりの部分が Wiki 上に置かれているので、このサイトだけでも Windows セキュリティ情報が必要な方の参考になると思う。

コンピュータ嫌いの女性研究者による偉大な発明

コンピューティング分野で進む女性への門戸開放という記事を、ふーん、と読み進んでいたところ、2ページ目に「コンピュータ嫌いの研究者」として Radia Perlman という人が紹介されていた。変わった人もおるもんやなと思ったのだが、以下のくだりに思わず身を乗り出した。

 Perlmanが好きなのは、A地点からB地点にデータを送信するときのルールを考えることだ。同氏はマサチューセッツ工科大学でネットワークを堅牢にする方法についての博士論文を書き、いまでは広く利用されている「スパニングツリー」アルゴリズムを発明した。

えっ、Spanning Tree Algorithm を発明したのは女性だったのか! と Radia Perlman で検索すると Sun のサイトに彼女のページがあった。

驚いたのは、彼女が『詳解TCP/IP Vol.1』『TCP/IPによるネットワーク構築Vol.1』と並びワタシにとってネットワークプロトコルの教科書であった『インターコネクションズ―ブリッジ、ルータ、スイッチとさまざまなプロトコル』の著者だったこと(もっともワタシが読んだのは旧版)。

灯台下暗しという言葉はこの場合適切でないかもしれないが、技術書の場合、名著でも著者の知名度が低いことは多いなぁ。

マイクロソフトのRFID記事に見る、CNETの相変わらずのトホホな方針

マイクロソフト、2006年にRFIDソフトウェアをリリースへとのことで、やはりマイクロソフトRFID 分野に乗り込んできましたな。先日の P2P コラボレーションソフトウェアの Groove 買収といい、手をつけるべき分野にはちゃんと手をつけている。

さて、この日本版記事は以下の文章で終わる。

これとは対照的に、ユーザーの大半は、主要なビジネスパートナーから製品にタグを付与するよう強制されたという理由で、仕方なくRFIDを導入しているのが実状だ。

思わず笑ってしまったけど、でもこれで記事が終わるというのは尻切れトンボでおかしくないか? もしかして……と原文を読んでみると、案の定これ以降の部分がばっさり削除されている。段落一つとかいうレベルじゃない。原文記事の後半半分がカットされているのだ。おいおい、「この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです」ってこりゃなんぼなんでもやりすぎだろ。

編集長が変わっても、原文にあるリンクを根こそぎ取り払い、おまけに特に理由なくぶつ切りにするという CNET のトホホな方針は変わってないようだ。

「SNSのエンジンをイントラネットに」というアイデア

これを読んで思い出したのは、Internet Week 2004 の Web & Internet Application Day の SNS セッションで、キヌガサを作られている方が、ファンサイトのコミュニティに SNS のシステムを導入といった例を紹介していたと思うが、SNS システムを切り出してコミュニティに外販することでビジネスにするところまでちゃんと見えている感じだった。

折角引き合いに出したので件の SNS セッションの感想を今更書いておくと、前述のキヌガサの上田澄博さんにはなかなか「できる人」という印象を持った。あの会社がその優れた人材を十全に使いきっているのかは分からないが。

またそのセッションに先立ち、たださんやかずひこさんとの昼食をご一緒した際に話した TypeKey の仕組みを SNS に利用するという話を、ズバリ竹中直純さんがされていて、またそれ以外の話でも竹中さんの天才ぶりを確認できて気分が高揚したのを覚えている。彼がてがける recommuni のシステムの不備については昨年いろいろ言われたが、これについても当方は recommuni の利用者ではないのでなんともいえない。

もっとも TypeKey の仕組みがソーシャルネットワークに使えるというのは発表当初から言われていたことなのだが、2005年になって ishinao さんの試みや Hiki のプラグインなどブログ以外にも TypeKey が広まり出した印象がある。

クリエイティブ・コモンズライセンスの更新

日本法準拠版ライセンスが2.0から2.1に更新されたのを受け、このYAMDAS現更新履歴のライセンスを2.1に差し替えた。といっても何がどう変わるというものではないが。

そうそうWiki病 - 新種の病気のライセンスも2.1である。新規追加する文書については、特に問題ない限りその時点での最新版を適用する。

クリエイティブ・コモンズといえば、『クリエイティブ・コモンズ―デジタル時代の知的財産権』がじきに届く予定であるが、どんどん未読の本がたまっていく……

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