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LIVE FOREVER

LIVE FOREVER [DVD]

LIVE FOREVER [DVD]

映画館の大画面、大音量で観たいと思いながら都合がつかなかった映画である。なかなか楽しめたが、ただこれなら DVD でよかったかも。

本作は1990年のスパイク・アイランドでのストーン・ローゼズから始まり、オアシス、ブラー、パルプ、マッシヴ・アタックといったバンドに代表されるブリット・ポップの勃興、隆盛、そしてブームの終焉までを描いたドキュメンタリー映画。ブリット・ポップと今言うとバカにされるが、上に挙げたバンドはどれもワタシは現在も大好きである。

シェフィールド、コルチェスターマンチェスターの町並みの映像とそこが生んだバンドの音を重ねるだけで背景を説明してしまうなど、本作はイギリスの階級社会についても最低限知識(鈴木あかねの『現代ロックの基礎知識』かその類書レベル)がないとピンとこないところがあるだろう。

11年に及んだサッチャー政権による沈滞とそれに対するブレア率いる労働党のイメージ戦略の話などある程度知っていた話が出てくるが、やはりノエルとリアム(雑誌で読んだ本作の監督のインタビューによると、インタビューにこぎつけるまでも、インタビューの現場でも一番苦労したのが奴らしい)のギャラガー兄弟、デーモン、ジャーヴィス・コッカーといった当事者が語る話は面白い("Live Forever" のイントロがストーンズの "Shine a Light" を参考にしてたのは知らなかった!)。

当時のラッド文化を牽引した雑誌 LOADED の初代編集長ジェームズ・ブラウン(彼はNMEの副編集長だった)が、あれさえうまくいけばと愚痴るのが英国人だが、あのときはそれが不思議なくらいうまくいった時代だったと回想している。

その彼が「俺たちは戦争に勝った」と感極まってアラン・マッギーに語りかけたオアシスのネブワースでの英国史上最大のライブでブリットポップは頂点を迎えるが、ヴァニティ・フェアの取材の場面にかかるレディオヘッドの "No Surprises"、ブレア政権とのかかわりに流れるパルプの "Glory Days" など音楽の使い方がいかにもで、物語も最後まで皮肉を感じる。

個人的にはスリーパーのルイーズ・ウェナーの毒舌に笑った。首相公邸に招かれたノエルに対して「あのとき彼はタマを切られたの」、ロビー・ウィリアムズの "Angels" を聴いて「あのときオアシスは終わったの」と言いたい放題。彼女は現在は音楽活動は止めて小説家に転身してるみたい。

ブリットポップというとオアシス vs ブラーの話題に触れざるをえないわけだが、パブでワインを飲みながら苦々しげに語るデーモンと、豪勢な椅子に座って「俺たちは労働者階級だから魂が純粋だ」とほざくノエルは見事な好対照をなしている。上記の通り、ワタシは彼らの両方とも好きなのだが、後世では現在とは違った評価が下されるだろう。いずれにしても、例のシングル戦争自体はブラーが勝ったことをこの映画だけ見たのでは分からないのはフェアじゃないと思った。

ジェシカ・リヴィングストンが語る「私がY Combinatorをやる理由」、そして『Founders at Work』の続編

Hacker News で知ったのだが、ジェシカ・リヴィングストンが、ベンチャーキャピタル Y Combinator をやる理由について長いエントリを書いている。

……のだが、ワタシ的にはその本論よりも、その前の部分に興味があるのである。

I think the past 4 months have been the busiest of my life. We wrapped up YC's winter funding cycle, hosted Startup School for more than 700 people, conducted interviews for the summer funding cycle, I interviewed people for the second volume of Founders at Work and made the semi-annual cross country move, and we recently kicked off YC's summer funding cycle with 22 new startups. And in the midst of all this I got married.

既にお伝えした通り、彼女はポール・グレアムと結婚しているが、それも含めて人生で最も忙しかった4ヶ月だったとのこと。

そして『Founders at Work』の続編の作業も進んでいるらしい。まだ邦訳も出てないのに!

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

Founders at Work: Stories of Startups' Early Days

それはともかくとして、見込みのあるウェブスタートアップを知りたいなら、Y Combinator の投資先をおさえておくべきなんだろうね。

オープンソースと知的所有権についての本がオライリーから出る

Intellectual Property and Open Source: A Practical Guide to Protecting Code

Intellectual Property and Open Source: A Practical Guide to Protecting Code

リチャード・ストールマン御大は「知的所有権(Intellectual Property)」という言葉がお好きでないようで、例えば「Richard Stallman、P2Pを語る」で以下のように述べている。

彼らが「知的所有権」という言葉を使うのは、ミスリードと聞き手を混乱させるためだ。「著作権の侵害」と言えば、彼らの主張は明確で意味のあるものになるのに。しかし、彼らが「著作権」でなしに「知的所有権」と言う場合、著作権法と多くの他の法律を一緒くたにしている。そうした混乱した話題について何かはっきりしたことを言うのは不可能だ。

知的所有権」という言葉を使う人は、大衆を混乱させようとしているか、あるいは自分自身が混乱してしまっているかのどちらかなんだ。明快な思考を努めようとするなら、それを避けるのが賢明だろう(より詳しい解説は、http://www.gnu.org/philosophy/not-ipr.xhtml 参照)。

しかし、一方でこの言葉が多用されている現状があり、オープンソースはそれ的にどうなのよ、という疑問を持つ人もいるだろう。

そうした意味でこの本は有意義そうだが、多分邦訳は出ないような気がする。本の詳細についてはオライリーのページを参照くだされ。

スティーブン・キングが語る「メジャーな映画会社のホラー映画がつまらない理由」

ホラーの帝王スティーブン・キングが、結局面白いホラー映画ってほとんどが低予算で作られたやつで、大スタジオが作るホラーって外すことが多いよね、という話を書いている。

キングというとキューブリック版『シャイニング』を散々貶した後に自分が監督したのが『地獄のデビルトラック』というアホ映画だったため、「キングは映画オンチ」というのが一時期定説となってしまったが、ここでのコメントはいかにもキングらしい。

Horror is an unknown actress, perhaps the girl next door, cowering in a cabin with a knife in her hands we know she'll never be able to use.

メジャーによるホラーがつまらない理由についてもばっさり。要は理由付けというか、過剰に辻褄合わせが求められるということで、『ファンタズム』のドン・コスカレリも同じようなことを言っていたっけ。

One more problem: Big movies demand big explanations, which are usually tiresome, and big backstories, which are usually cumbersome. If a studio is going to spend $80 or $100 million in hopes of making $300 or $400 million more, they feel a need to shove WHAT IT ALL MEANS down the audience's throat.

キングがこの文章で引き合いに出しているリヴ・タイラー主演の The Strangers は日本でも公開されるのかな?

ネタ元は Digg

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