さて、上記のランキングでも順位を上げつつある技術評論社刊「WebDAVシステム構築ガイド」(ISBN:4774119113)だが、WebDAV については思い出がある。
WebDAV のことを知ったのは、「WebDAVシステム構築ガイド」の主著者である宮本久仁男さん(id:wakatono)による @IT に掲載された「次世代プロトコルWebDAVの可能性」が最初である。当時ワタシは『Wiki Way』の翻訳を始めたばかりだったのだが、記事を読み陰嚢が縮み上がるほどの衝撃を受けた。これが普及すれば Wiki なんていらなくなる、つまり『Wiki Way』を訳す価値などなくなるじゃないかぁ〜!
ご存知の通り、それは一言で言えば杞憂だったのだが、その後の宮本さんの記事はフォローさせてもらったし、自分でも Apache based WebDAV Server with LDAP and SSL を訳したりした。
その宮本さんと2月にサシでお話する機会を持てたのは、当方にとってかけがえのない思い出である。宮本さんは非常に包容力のある素敵な殿方でした。その際、お話を伺った本が出たことになる。日本でも WebDAV を主題にする書籍は既に複数あるが、本書が決定版になるのは間違いないでしょう。
さて、最近はてな化が進む出版社もあるようだが(笑)、宮本さんにお会いした際に「いやー、○○さんや××さんや△△さんのウェブ日記を見ると、某社には素晴らしい技術者がいるのが分かりますね。そしてその素晴らしい人達がものすごい勢いで tDiary で会社の悪口書く会社なんてありませんよ!」と口走ったところ、宮本さんが困ったような顔をされていたのを思い出す。つくづくワタシはバカである。