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エド・ウッド

DVDジャケット

購入した DVD が相当な枚数になってきたため、もう安いからと衝動的に Amazon で DVD を買うのは当分慎もうと誓ったばかりだった。しかし、『ビッグ・フィッシュ』の感動覚めやらぬ中、元から3000円以下と安い本作が、Amazon で40%引きの1575円という爆発価格になっているのを見つけてしまい、我を忘れて購入。嗚呼、やはりワタシは Amazon の奴隷……

でも、やはりこれは良い映画だよなぁ、と改めて思った。オープニングからラストの後日談のコメントにいたるまで、エド・ウッドとその周辺人物たちへの深い愛情と思い入れに満ち溢れている。こうした作品は大抵「愛情負け」してしまうのだが、そこはティム・バートン、かなりヘンテコではあるが、ちゃんと娯楽映画に昇華させている。

本作の演技でベラ・ルゴシ役のマイケル・ランドーがオスカーを受賞しているが、ワタシ的には何といってもジョニー・デップである。以前も書いたことがあるが、本作のように闊達に動く映画だと、彼の身のこなしに痺れちゃうの。

「深い愛情と思い入れ」と書いたが、それは「思い込み」の言い換えと言えないこともない。本作は、史実に忠実な伝記映画、などではまったくない。映画はウッドの歓喜に満ちた表情とともに終わるが、彼の苦闘はここから始まると言ってよい。それは後日談のコメントを読めば分かることだが(それにしても、ウッドの前妻がプレスリーの曲を書いていたなんてすごいよな)、報われることの少なかった彼らの物語を力ずくでハッピーエンドにしたティム・バートンの意志と力量は、やはり感動的である。

ティム・バートンのポリシーについては、OK's Book Case における『ビッグ・フィッシュ』評に引用されている彼の言葉が参考になります。

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