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米長邦雄 さわやか日記 / 将棋の思い出

ワタシはウェブサイトを五年以上続けているが、その当初から変わらないものがいくつかあり、その一つに、まさか当方のことなど知らないだろうと思っていた方にリンクされているのを見たときの驚きがある。

何が書きたいかお分かりだろう。Zopeジャンキー日記においてリンクされているのを見つけて、ワタシはびっくりした。そして当然ながら、とても嬉しかった。

mojixさんのエントリにはもう一つ思うところがあった。氏が相談をもちかけたプロ棋士が小野敦生五段だったからだ。河口俊彦『将棋界 奇々快々』の最後に収められた「宝物のような思い出」は、小野さんの訃報から始まる。河口俊彦は以下のように書いている。

 将棋界は、典型的なムラ社会である。そういう中での生き方を教えてくれたのは、小野君と、前田祐司七段である。二人とも苦労したのだ。その点、私なんかは、まったく、苦労知らずで恥ずかしい。
 そんな忍耐を重ね、年も三十を超え、地位も安定し、これからいいことばかり、というときの突然死は、ただただ、哀切を極める。

一流棋士の一生だけが劇的なのではない。小野敦生五段(死後六段を贈られる)のように若くして鬼籍に入った棋士も、また先日お亡くなりになった、三十歳までに名人位を、と宣言しながらその願いを果たすことができなかった原田泰夫九段の生涯にも、それぞれかけがえのないものがあった。

それについて何か賢しらにまとめる言葉をワタシは持ち合わせていない。

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