以下の二つの記事を見比べていただきたい。
両者で大きく違うところがある。CNET Japan では原文にあったリンクがすべて削除されているのだ。記事配給先の ITmedia ではちゃんと残っているにも関わらず。
CNET Japan の編集者は一体何を考えているのか。ウェブメディアと紙メディアの違いで何より一番大きいのは、ウェブは他のリソースにリンクができ、それに1クリックで飛べるということである……などと今更書くのも馬鹿馬鹿しいほど、いろはのレベルの話だ。その特性を自ら殺すのは、ウェブメディアとしての自殺行為ではないだろうか。読者に提供する情報を減らしてどうするよ。
上に挙げた記事で言えば、Michael Tiemann の blog エントリをはじめとするリソースに飛べないと、その記事が伝える内容を検証する手段が失われる。それじゃ何のためのウェブだ。原文にあったリンクを削除してのっぺらぼう化した記事を伝える編集者が、blog の可能性だ何だと語ったところで空しい話ではないのか。
ちなみに上に挙げた記事だけがそうなっているのではなく、(いつからかは分からないが)翻訳記事はすべて原文にあったリンクが削除されているように見える。読者もバカにされたものである。