七つのマルタの鷹を集めて願いをかなえるぞ!(←完全に間違ってます)
残念なことに当方が書いた「フィリップ・マーロウ風の気取り」とは何ぞや?について、仲俣暁生さんにはシカトされてしまった格好だが(苦笑)、yukattiさんの「マイクル・コナリー、エルロイ」、bmpさんの「ハードボイルドの系譜?」といった、ワタシがちゃんと読んでいない現在の作家への言及を含む反応を引き出せたのでよしとさせてもらおう。時間ができたらコナリーを読んでみましょうかね。
またチャンドラーについては、田中小実昌訳と清水俊二訳で感じが違うという話もときおり聞くのだが、ワタシは清水訳しか読んでないのでよく分からない。ただこないだも書いたようにハードボイルドというと「男のダンディズム」のようなものを想像する人が多く、清水訳によるマーロウの一人称が「おれ」でなく「私」であるのに意外さを感じる人もいるようだ。ワタシが清水俊二の訳が好きな理由は、そのあたりに行き着くのかも。
あと『長いお別れ』のロバート・アルトマンによる映画化『ロング・グッドバイ』については、名作と称える声と、原作とはちょっと違うよねという声の両方があるが、しかし何より許しがたいのは、この映画をはじめとして、70年代のアルトマンの名作の数々が日本で DVD 化されていないという現実である。