さて2004年も残りわずかということで、この一年の重大ニュースを挙げたり、ベストサイトを挙げてみたりというのをいくつも目にした。当方もこのYAMDAS現更新履歴を今年の頭から読み直してみたのだが、すぐに気分が悪くなり、イヤになってしまったので2004年の自分の書いたものをふりかえることはしない。
先日友人達と食事をしたときも指摘されたのだが、こういう話になると当方はネガティブなことばかり口走るようである。年末になると鬱傾向になるというのがあるかもしれないが、何より一年分の自分のバカさ加減と一年経ってもできなかったことに目がいくためか。
有意義だったこと、楽しかったことに目を向けると、それはすべて外に出かけたときの話になる。今年は3、6、9、12月と人の集まりに出向いており、ワタシにしては非常に社交的な年だったのは間違いない。とても楽しかったし、例外もあるが出会えた人たちも素晴らしい方々ばかりだった。
3月はWikiばなと飲み会に参加した。確か後者が先に決まっていたと記憶するが、Wikiばなの始まりに関われたことを光栄に思う。これが行われた日は山形浩生さんの40回目の誕生日と重なっており、氏が参加できない設定にしたのを悔やんだのだが、何のことはない氏は顔を出されて、「せっかくの誕生日に何やってんですか！」とこの上なく失礼なことを口走ってしまった。まったく大きなお世話である。当方の上京に合わせて飲み会というのも、今回が三回目になるが、その今回をもって終わりである。
6月は第二回Wikiばなだったが、第一回が非常に有意義だったので、せめてその後の飲み会だけでも参加したいというのがあり、あと残業＋休日出勤続きで自室と職場の往復にうんざりしており、またそのため金銭的に余裕があったのだと思う。飲み会でははてなの近藤さんにはじめてお目にかかり、興奮と緊張で舞い上がってしまいあまり話ができなかった。翌日には京都で office さんと会っている。office さんの逮捕は、今年最もショックなことの一つだったのは間違いない。来年下る一審判決が氏にとって納得のいくものであることを願うばかりである。
9月には、株式会社はてなを訪問させてもらった。今だから書けるが、実はこのとき中途採用の面接を受けていたのである。残念ながら、近藤令子さんから「中途はイケメンしかようとらん」と宣告され不採用だった…………と、本気にする人がいるといけないから念のために書いておくと、全部ウソですよ。このときは仕事で出張したついでにはてなに寄ったのだ。はてな社員はチャーミングな方ばかりでした。その夜は、otsune さんや加野瀬未友さんにはじめてお目にかかれて嬉しかった。このときも近藤さんとご一緒させてもらったのだが、またしても氏を前にすると気後れしてしまい、あまり話ができなかったのが心残りである。翌日にはP2P勉強会に割り込みで参加させてもらい、その充実した内容が大いに刺激になった。参加者層、雰囲気ともとてもよかった。
そして12月は、『We The Media』翻訳の話が流れてしまったため、突発的に Internet Week 2004 の Web & Internet Application Day を見に行くことにした。久しぶりにお会いできた人が何人か、あとかずひこさんとはじめてお目にかかれた。翌日には津田大介さん主催の飲み会に参加でき、ネットラジオから CCCD からはたまたオナニーのスタイルにいたるまでいろんな話ができて僥倖だった。
このように書き連ねていくと楽しいことも多く、素晴らしい人たちに会い、多いに刺激も受けている。しかし、ワタシ自身はロクな仕事ができなかった……あれ？ 話が戻っているな。しかし、それは必ずしも悪い話ということではない。どちらにしろフェードアウトしていくことになるのだから。来年は更にその傾向が強まるのだろう。個人的に来年やりたいことはいくつかあるのだが、それはいずれも当サイトとは直接的には関係ないことだったりする。
それでは皆さん、よいお年を。BGM は Steely Dan の "Everything Must Go" で。
