Linksys が無線ブロードバンドルータ WRT54G などの製品の OS に Linux を使っているのはよく知られた話で、Linksys も自身のサイトに GPL Code Center を設けてソースを公開してきた。ただ以前、公開するソースコードが正しくない/足らないのではないか、GPL 違反ではないのかというのを『Wireless Hacks』や『LinuxサーバHacks』などの著者でもある Rob Flickenger が何度か文章に書いていたな……と調べてみると、2003年の夏のことだった。そんな前になるのか。
- Linux on the Linksys
- Is Linksys shirking the GPL? (Maybe not.)
- Linux and Linksys: the saga continues
その後の経過についてはワタシは情報を追ってないので分からないのだが、WRT54G 向けにディストリビューションを作ろう、という OpenWRT なるプロジェクトが立ち上がっているところを見ると、Linksys も一通りのソースを公開したんでしょうか。
プロジェクトの Wiki を覗いてみると、6to4トンネルの作り方のページもあって驚いた。家庭内ブロードバンドルータにおける Linksys の米国でのステータスが非常に高かったとはいえ(現在も Cisco の一部門として健在ですが)、こういうのを作り上げてしまう Linux ハッカーに敬服。