忘れた頃にAmazon980円劇場。
今更ワタシが書くまでもなく、レニー・クラヴィッツは非常に優れたソングライター、ヴォーカリスト、プレイヤーである。彼の作る楽曲は、ワタシの好みのツボを突くコンセプトで作られたものが多い。またクオリティ管理に長けた人でもあるから、アルバムトータルとしても破綻することなくバランスをとってくるし、第一彼は質の低いアルバムをリリースしたことは一度もない。そしてそうした彼を、ワタシはこれまでずっと、どうも今ひとつ好きになれずにいる。
ほとんどいいがかりのような感想だが、彼のそうした達者さが鼻につくのだ。彼のロックンロールにしろソウルにしろファンクにしろ、ここまで有能だと結局有効性が過去に立証された方法論の有効性を再度示しているだけじゃないか……などと理屈っぽく考えることはさすがにないのだが、何か一言文句を言いたくなるところがある。
そうしたワタシもヘンな抵抗なく聴けるアルバムとなると、このセカンドアルバムになる。好きな曲を挙げていくと……ほぼ全曲挙がってしまう。他の作品と比べても、名曲揃いといってよい。つまりは文句なしの名盤です。