個人的には、ヴィム・ヴェンダースは過大評価されている映像作家だと思う。しかし、素晴らしい映画を撮ってないと言うつもりはなく、それは例えば終盤の「ここから物語が始まる!」というカタルシスが圧倒的な(前半部の爆睡を誘う時間の止まり具合も別の意味で圧倒的だが)『ベルリン・天使の詩』であったり、この『パリ、テキサス』だったりするのだが、後者を観た人なら胸にくるものがあるに違いない文章。
この文章でも紹介されているのぞき小屋の場面で、確か男が「彼女とスーパーマーケットに行くのも冒険だった」と言っていたと思うが、出不精なワタシはある女性に「こう思ってくれる女性がいいなぁ」と漏らしたところ、思いっきり呆れられてしまったことがある。
ネタ元は hard で loxse な日々だが、上に挙げた作品の DVD が在庫なしというのはひどい話ですわなぁ。