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iNTERNET magazine 2005年6月号

編集長による PUBLISHER'S NOTE の冒頭を引用する。

 かつて家庭のリビングルームの主役はパソコンなのかテレビなのか、という論争があった。いま思えば、その答えはどちらでもなく、主役はネットなのではないかと思える。もっと具体的に言えば、それはネットから提供されるコンテンツであり、サービスではないだろうか。

とのことで、今一度 IP ネットワーク技術の仕組みについての特集なのだが、単なる入門記事ではない。特に37ページの「IPネットワーク接続俯瞰図」のようなものこそ重要だと思った。もっともこれでもかなりはしょってるのだけど、「電波でデジタルデータが送れる仕組み」など知ったような顔をして分かってない話がいくつかありありがたかった。

そして5月号のとき注目した連載「インターネットの論点」、今回のお題は「P2Pにおける匿名性と違法ファイル交換」で、岩田真一アリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネージャが「技術の可能性」、園田寿甲南大学法科大学院教授が「法の視点」の立場から寄稿している。

多くの人と異なり、個人的には「匿名性」について一番興味があるのだが、岩田氏が、

ビジネスにおいては、匿名性は不要なもので、むしろあってはならない。

一方、園田氏が、

現代の日本では、自由な情報の流れというものが根底にあり、その上にさまざまな制度が成り立っている。それを支えるものの1つが匿名性だ。それが崩れると民主主義そのものが危うくなる。

と書いているのが興味深かった。

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