Eben Moglen が来日してたんやねぇ。一つ宣伝しておくと、ワタシは彼の文章「コードが法にならない場合」を訳してます。
なんといっても GPL の次のバージョン 3.0 の話が一番興味があるわけだが、はっきり2007年と時期が設定されたわけだ。
栗原潔さんは「約2年(ドッグイヤー換算14年)というのはちょっとかかり過ぎな気が」と書かれていてその通りなのだけど、それもこれまでかかった時間に比べれば!
ワタシが知る限り、GPL v3.0 の話を一番最初に読んだのは、井田昌之さんの「Gnu の誕生まで」である。この文章には「現在のGPLは第2版ですが、FSF (Free Software Fundation)では、GPLの改訂をし、第3版を作ることをプランしています」とあるが、この文章が書かれたのは1996年。つまり GPL v3.0 をプランして約10年なのである!
これまでにも何度も GPL の次バージョンの話が話題にのぼった。八田真行さんが2001年に書いた「GPLなんかどうでもいい」もそうだが、GPL の次バージョンについては何度も聞かされてきたからね。
詳しくは尊師 Richard Stallman と Eben Moglen が連名で書いた GPL Version 3: Background to Adoption を読むのがよろしいかと思う。
これを読む限り、奥一穂さんが「- 神か悪魔か - GNU の見えざる手」で書いたようなマズい事態にならないのではないかと思うのだが、まだまだ先は長い(笑)