『デジタル音楽の行方』の原題は The Future Of Music: Manifesto For The Digital Music Revolution で、直訳すれば『音楽の未来:デジタル音楽革命宣言』というなかなか勇ましい本である。
上で今回の翻訳についてはサイトで触れなかったと書いたが、正確には「lost in translation――なぜそれを訳したのか(2)」に分かる人には分かるように忍び込ませている。これは作業も終盤を迎え、いくらか息をつける余裕ができていたのだろう。
具体的には、Derek Sivers についての「最近読んだ本によると」というのは言うまでもなく『デジタル音楽の行方』のことだし、最後あたりの「これから取り掛かる仕事の肩慣らしのつもりで訳した」というのもしかり。
さて、その肩慣らしで訳した以下の二つの文章だが、
後者の文章を書いた Ed Felton のブログ Freedom To Tinker は、件の Sony BMG rootkit 問題で検証と情報の伝播に大きな役割を果たしたし、前者の原文を書いた Cory Doctorow を中心にして Boing Boing においてこの話題のエントリ乱れうち状態が続いている。
- Sony anti-customer technology roundup and time-line
- Sony rootkit roundup, part II
- Sony Rootkit DRM Roundup Part III
上に挙げたのはあくまでまとめエントリで、この問題について書かれたエントリは総計50を超える。テキサス州当局が提訴するにいたり、まだまだ終結とはいかないだろう(というか Sony BMG がネタ提供し過ぎるのだが)。