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ショーン・オブ・ザ・デッド

いきなり関係ない話で恐縮だが、大相撲中継デーモン小暮を呼ぶのはいいが、なんでアナウンサーの呼びかけ、テロップにまで「閣下」をつけるんじゃ? ……と思ったらデーモン小暮閣下までで芸名なのね。

さてこないだ予告した通り、新年一発目にレンタルして観た映画だが、あまりにも良かったので Amazon でぽちっと買ってしまった。だって980円なんだもん。

前から観たいと思いながら観るのが遅れたのは、レンタル屋でホラーコーナーのゾンビ映画が集まった一画になかったので、てっきり未入荷かと早合点したせいだが、コメディコーナーを探さないといけなかった。

ワタシのようなイギリスのコメディが好きな人間にはこたえられない映画である。パブが世界の中心で、午後の紅茶は欠かせないし、主人公が武器にするのはクリケットのラケットというのが最高だ。

だらしない主人公がうだつのあがらない日常を送り、彼女に愛想をつかされている間に周りがゾンビだらけになっているという設定が楽しいし、結局はなじみのダチと飲み屋でくだらない話を駄弁っているのが一番楽しいという価値観は、ダメ人間なワタシも大いに共感するところだ。

本作では音楽が重要な役割を果たしている。ロックを知らないと本作は楽しめないと脅す輩は無視してよいが、知っていたほうが楽しめるのは間違いない。ゾンビに対してレコードを武器に立ち向かうという時点でバカなのだが、プリンスの『パープル・レイン』は投げちゃダメだけど『バットマン』のサントラならいいやとか、ストーン・ローゼズの『セカンド・カミング』なら投げてもいいだろという友人に「俺は好きだって!」と反論する主人公とか、場違いなシャーデーは案の定元カノのレコードだとか笑える。『フル・モンティ』(asin:B0006TPEVA)に続き本作でもダイアー・ストレイツが蔑まれているわけだが、これは彼らの『Brothers In Arms』(asin:B0000242CG)がイギリスで一家に一枚規模で売れたからというのもある。ワタシはマーク・ノップラーのギター大好きです!

そうそう、本作ではクイーンの楽曲が効果的に使われている。が、ワタシは狙い過ぎの感がある "Don't Stop Me Now" よりも、エンディングのあの曲のほうがグッときた。ジョン・ディーコンも草葉の陰で喜んでいることだろう(死んでないって!)。

またゾンビ映画としても、動きがのろいロメロ直系の設定をうまく使っているし、繰り返しのギャグが必ずしも成功しているとはいえないが、主人公が家を出てからの何気な長回しや、「計画」を話すときの音楽にゴブリンのアレを使うなど、カメラワークも含めセンスがよくてとにかく楽しめた。

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