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mhattaのPodCastにゲスト参加した

mhattaのPodCast第13回「気まずい四人スペシャル」にゲスト参加した。シュッシュッ神こと八田真行、ヨコタンこと P2P Today 横田真俊(id:kozai)、そしてモヒカン族族長 id:otsune に加わり、なぜかワタシも上ずった声で喋っている。

昨年ぐらいから自分で書くなり訳すなりした文章でなく自分自体が目立つのが心底嫌になり、そうした機会はできるだけ避けてきた。以前にも八田さんから出演依頼があったのだが、そのときはお断りさせてもらっている。

今回承諾したのは、YAMDAS Project が8年目に突入した記念、ではまったくなく、何より『デジタル音楽の行方』のためである。できるだけいろんな人にこの本を知ってもらうためできるだけ宣伝に努めようと思ったからである。

などといった前置きはよいとして……結果、ズタボロである。元々こうした喋りはダメだと分かっていたとはいえ、それでも改めて音声を聞くと落ち込んでしまう。全然間違った文脈で「アングロサクソン」と口走っていたりアホかこいつは。はてなポッドキャストid:reikon さんの素晴らしさを再確認した。

考えるだけ落ち込むので、情報を補足だけしておく。国会図書館の話で引き合いに出した山形浩生の文章というのは、「文化を保存する試みの失敗について。」のことで、archive.org について述べている以下のくだり。

ここは日々、そこら中のウェブページにアクセスしまくって、それをひたすらコピー保存し続けているのだ。これはきわめて重要な試みだ。それが円滑に行くように、アメリカではここは通常の著作権的なあれこれを基本的に免除することになっている。

あと再販制度の話で、ウォルマートなど大手小売店が客寄せのために一部の売れ線のディスクだけを原価割れレベルで安売りするせいでタワーレコードなどを含む既存の音楽専門店までが潰れ、結果店舗で買える選択肢が狭まるというあえて再販制度がなくなったときの弊害について述べたが、もちろん今では Amazon などのネットショップがあるし、音楽のネット配信はそれに対する重要なカウンターになるわけである。

また音楽小売店も漫然と CD を売っているだけではダメで、マーチャンダイジング込みで「ライフスタイルゾーン」にならないといけないという話、あと例えばスターバックス音楽配信への参入など音楽体験を豊かにする多様性の実現についていろんな実例が挙げられている『デジタル音楽の行方』は、漠然とした「未来」についての本ではなく、日本の音楽産業が再販制度がなくなったりしてよりアメリカ側の状況に寄った場合の対処法を学ぶ実用書としても読めると思います……なんか元気が出てきたぞ!(笑)

それに再販制度のないアメリカの音楽消費者ですら「CDが高価すぎる」と思っているわけで、少なくとも日本の CD 3000円は法外なのである。

あと山下達郎再販制度についての文章は、確か雑誌 CUT の連載だったと思うが、正確な文章は思い出せないので、もしかしたら間違った記憶かもしれない。

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