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私的懐かしい年への手紙

You've been reading some old letters
You smile and think how much you've changed
All the money in the world couldn't buy back those days

The The, "This Is The Day"

先週から松永英明さんがオウム/アレフ信者であったことのカミングアウトに触発された自分語りやポジショントークをいくつか読んでいる。ワタシはああした文章は書くまいと思っていたのだが、平林さんの「ユングとオウムの物語」「オウム・アレフ(アーレフ)の物語」を知り、その経歴を読んで、平林さんと違った意味でワタシもまた感慨を覚えた。

1991年11月:京大麻原彰晃講演会に参加

この一年後に、麻原彰晃はワタシが当時在籍した大学の大学祭で講演会を行っている。このときのことは昔 That Was The Day という文章で書いた。すれちがいというか邂逅というか。

ワタシは7年以上ウェブサイトをやっているが、最初の3年間に書いた文章は質的に言えば、すべて何ら読む価値のないゴミだと断言できる。気が滅入るだけなので読み返すことはほとんどない。備忘録が目的で書き流していたならそれでもよいが、いっぱしに何か書いてやろうと思ってこれなのだから頭を抱えてしまう。ゴミ率からいえばその後も大して変わらないのかもしれないが、それはここでは置く。

そうした意味では件の文章も紛れもないゴミなのだが、質の問題とは別に自分の文章に思えなくて、そちらのほうが面白かった。現在なら絶対書かないようなことまで書いている。自分も随分変わったなと思った。

先週末は気になって以前やりとりしたメールを見直したのだが、二年半ほどしか経っていないのにその内容をすっかり忘れていて呆れてしまった。読み直して気がついた点もあるが、それは書くまい。

今思うのは、変化とともに忘却を重ねているんだなというありきたりな感慨と、件の文章に書かれたおよそ15年前、就職活動で某社の人事と会う前夜に寝付けずぼんやりと麻原彰晃逮捕のための強制捜査の模様をテレビで眺めていたおよそ10年前の朝、そして現在にいたるまで自分の中で変わっていない懐疑心の両方である。

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