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将棋の名人戦の主催が毎日新聞から朝日新聞に移るかもしれないという将棋ファン以外まったくどうでも良い話

例によって mozuyama さんのところにリンクがまとまっているが、実は15年ほど前にも朝日新聞から名人戦を移さないかという打診があり、理事会も乗り気だったため毎日新聞派である大山康晴は気を揉んだらしい。当時そうならなかったのは、何よりさらにそれから15年ほど前に、朝日新聞と決裂後に毎日新聞名人戦をひきとってもらった恩義を多くの棋士が覚えていたからだろう(しかも、当時毎日は経営再建中だったわけで)。ただそれから時間が経ったということか。

この問題が分かりにくいのは、(もちろん棋士も含め)誰も「名人戦の主催」の金銭的価値を正確に算出できないことである。だからこれまでは、兄弟格である囲碁のタイトル戦の契約金が上がれば将棋も上げろ、他紙がビッグタイトルを創設するとなればこっちも契約金を倍額にしろと要求するといった大らかというか子どもみたいなやり方できたわけである。この手の問題が持ち上がるのも久方ぶりだから、タイトルホルダーでも渡辺明竜王といった若い世代は戸惑うばかりだろう。棋士とは別に経営陣を持つ必要性を将棋指しも早く理解してほしいです。

上にも書いた朝日から毎日に名人戦が移ったときの話は河口俊彦の『大山康晴の晩節』(asin:4101265135)に詳しい(またそれに関係して「牛丼の恨みを忘れるな!」も参照のこと)。元々は将棋会館建設を推進するために連盟副会長になった大山康晴は、名人戦問題に理事として巻き込まれる形となり、毎日新聞と話をまとめた功績により棋士の絶大なる信任を得、連盟会長として黄金期を迎えることになったわけだが、現在将棋連盟会長である米長邦雄もその線を狙っている……というのは穿った見方に違いないが、こうした大風呂敷な契約ができるのもこれが最後かもしれないわけで、中期的に見てそのチャンスに乗らない手はないのだろうなぁ。

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