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マイ・レフト・フット

ベンジャミンが貸してくれた DVD で観た。

左足で絵を描くクリスティー・ブラウンの自伝の映画化である。正直難病ものの映画は、小学生のときに観た『震える舌』がトラウマとなって楽しめないので、この映画もどうかと思ったが、観て嫌になるつくりになっておらずその点では問題なかった。

主人公に平気でひどいことを言うご近所さんもいるが、一方で兄弟たちは当然のように主人公を受け入れているのが分かる描写は気持ちよい。障害者の性の問題もちゃんと描いているし。それにしても、兄弟22人って多いな! 罰当たりにも『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』(asin:B000666PP2)の「すべての精子は偉大なり」を思い出してしまった。

はじめて彼がチョークで単語を綴り、それを見た父親が彼をパブに連れて行く場面は、やはりぐっとくるものがある。でも、尺が短くてちょっと端折りすぎに思える(もう少し過程を描いてほしい)ところがあり、「感動のヒューマンドラマ」というほどではない。

本作で主人公役のダニエル・デイ=ルイスがアカデミー主演男優賞、母親役のブレンダ・フリッカー助演女優賞を獲得しているが、いずれも納得の熱演。ダニエル・デイ=ルイスは、あの煮ても焼いても食えない『ギャング・オブ・ニューヨーク』というどうしようもない映画を一人でもたせていた人だから不思議ではないが、やはりこの映画の演技はすごい。

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