先月 TechCrunch に日本版ができて、これはありがたいと思ったわけだが、考えてみればそうした海外の有名ブログで日本版が存在するものは他にもあり、ワタシはその多くを購読している。やはり日本語で読めるのは時間の節約になる。
ちょっと気になったので、公式、非公式を問わず海外のブログを翻訳公開しているサイトの一覧を以下にまとめてみる。絶対抜けがあるだろうから気づいた方はコメント欄なりメールなりで教えてください。というか、それを知りたいというのが裏の主眼だったりするのだが。
技術ニュース系ブログ
あれ、これだけか? 参入の余地は多いにあると思う。
[7月8日追記]:元々東京をベースに活動しているブログなのでこれは少し例外的だが、PingMag は日本版がある。
[7月31日追記]:Gizmodo の日本版が登場しました。あとこれは分類が微妙ですが、eHub の日本版もありました。
個人ブログ
やはりブログは基本的には個人のものだ。このカテゴリが一番数が多い。定期コラムの類を含めると膨大になるので、ここでは割愛させてもらった。
CNET Japan の編集ポリシーには疑問を感じることが多々あるしそれについては以前から何度か書いているが、闘う法学者ローレンス・レッシグのブログの翻訳を継続していることには敬意を払いたい。
先日これの書籍版の案内メールが Amazon から届いた。今月発売とのことで、ようやくご本尊の登場である。
The Long Tail: Why the Future of Business is Selling Less of More
- 作者: Chris Anderson
- 出版社/メーカー: Hyperion
- 発売日: 2006/07/11
- メディア: ハードカバー
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そのまま『Joel on Software』として書籍化されたことからも分かるように、並みのブログとはエントリ毎の質が違う。あと日本語訳は現在は翻訳用 Wiki のほうが主な舞台になっている。
アジャイル方面で知らない人はいないマーティン・ファウラーの Bliki(blog と Wiki の良いとこどり)だが、日本版には著者によるお茶目なサインが掲載されている。さすがに訳者の児玉さんは「ブーン」はやらせなかったとみえる。
日本版は以前は本人が書いていたが、後に他の人による翻訳に移行した模様。現在は wisdom Blog のほうが主のようだが、やはり更新頻度は低い。
技術系以外のブログで当方が知るのはこれだけである。もっとも日本版のほうはサイト作成にブログツール、サービスが利用されていない。書籍版にも邦訳がある。
- 作者: リバーベンド,Riverbend,リバーベンドプロジェクト
- 出版社/メーカー: アートン
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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『いま、イラクを生きる』という書籍版の続編も刊行されるとのこと。
企業運営ブログ
個人ブログの枠に入れるべきかもしれないが、やはり企業ブログの代表として Sun の CEO であるジョナサン・シュワルツのブログをまず挙げたい。
翻訳も日本のサンの有志が行っている模様。
あと最近では企業ニュースサイトが内部にブログを抱えることが多くなった。日本ではITmedia オルタナティブ・ブログあたりが代表だが、ZDNet は日米ともこれを行っている。
両者の違いとして、本国版はブログ構築に WordPress を利用しているのに、日本版は Movable Type を採用していることがある(参考:Rauru Blog - Movable Type の落日)。
本国版のブログで日本語に訳されているのは以下の四つ。
- Between the Lines | ZDNet.com(日本版)
- Open Source | ZDNet.com(日本版)
- Service-Oriented Architecture | ZDNet.com(日本版)
- IT Facts | ZDNet.com(日本版)
しかし、ワタシは ZDNet Japan に強い不満がある。Between the Lines が特にそうだが、長めの力の入ったエントリに限って翻訳されない。はっきりいってこれでは何の意味があるのか分からない。
[7月3日追記]:id:kozai さんから Skype 公式ブログが抜けていることを指摘いただきました。内容的には日本独自編集ですね。
[8月2日追記]:ZDNet Japan では、以下のブログの日本版も開始している。
ポッドキャスト、Vlog
これは一つしか浮かばなかった。
考えてみればポッドキャスティングの翻訳は実質不可能に近いような(何より喋りの魅力が大方失われるわけで)。そうした意味でロケットブームはよくやっていると思う。これに続く企業がでてくるかどうか。