ラインナップを見ると、ほぼ70年代初期〜中期の第一期 RCA 時代のものですな。
コストパフォーマンスが良いとは言えないが、彼のような言葉が大きなウェイトを占める人の場合、日本盤のほうがよいだろうし、これは良い機会だと思う。
この時代の作品だと『ベルリン』(asin:B000GG4ZSQ)が圧倒的だと思うのだが、詞、サウンドともルー親父にしては異質な部類に入るので、はじめての人に一枚勧めるならやはり『トランスフォーマー』になるのかな。
トランスフォーマー(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
- アーティスト: ルー・リード
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: CD
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ロックの名盤に選ばれることの多い一枚だが、ワタシは昔からこのアルバムはそれほど好きではない。でも、デヴィッド・ボウイのプロデュースによる代表作には違いない。
「サテライト・オブ・ラブ」における光沢を帯びたコーラスなどいかにも当時のボウイらしいが、ワタシはそれよりも「ヴィシャス」の痙攣ギターや「ワイルドサイドを歩け」で二本のベースを使ったアレンジなど当時のボウイの片腕だったミック・ロンソンの才能が活かされたプロダクションを評価している。
考えてみればこのアルバムには90年代に入ってから再評価された「パーフェクト・デイ」も入っているわけで、やはり良いアルバムじゃないか(笑)
それはともかくとして、元記事における、
『無限大の感覚』は発売25周年の際、リード自らがリマスターを施した音源を採用しています
というのはギャグにしか思えないのだが。あのギターノイズのみで構成される Metal Machine Music をリマスターしたって何がどうなるもんでもないだろうに、実際ルー親父はどんな作業をしたのだろう。