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この狂った世界に生きるということ

最近 Coverville 経由で知って買った CD 二枚組のコンピレーションをずっと聴いている。

Inspired

Inspired

それこそ60年代から最近にいたるまでの色んなカバー曲を集めたディスクで、オリジナルが有名曲か、カバーバージョンのほうが有名か、あるいは両方とも有名な曲ばかりなので、洋楽が好きな人なら大体楽しめる内容だと思う(こういうのが1000円ちょっとなのに、邦楽の CD に3000円出す気にはなれないね)。

このディスクの中で特に素晴らしかったのが、Michael Andrews と Gary Jules による "Mad World" である。

この曲は Tears For Fears の1983年の初ヒット曲だが、映画『ドニー・ダーコ』(asin:B00018GY3S)で使われた Gary Jules のバージョンは、2003年のクリスマスに全英チャート一位を獲得し、Wikipedia によるとその影響で発売から12年が経っていた TFF のベスト盤が再チャートインするという椿事が起こったとのこと。

確かにこの映画に見事にマッチしているが、いかにも初期 TFF 的だと思っていた、思春期特有の外界への違和と不信と恐れ、そして孤独感を歌った歌詞が、普遍的でなおかつ貴重なものだったということか。

最近はネットでニュースを見ていても、いじめで自殺とかそういうのばかりが目についてしまう。確かにこの世界は狂っているのだろう。でも、それが分かるとして、それ以上何を伝えることができるかと考えるとワタシは途方に暮れてしまう。

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