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村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』が遂にAmazonに登場

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

(うちの読者ならこのフレーズは読み飽きていると思うが)レイモンド・チャンドラーの畢生の名作『The Long Goodbye』の村上春樹による翻訳が遂に刊行される。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『グレート・ギャツビー』と同様、本書も邦題は『ロング・グッドバイ』というカタカナ表記になっている(先頭に「ザ」が付いてませんが)。

今回の翻訳に関して、村上春樹の内的必然性を推測する文章をみかけたが、単にハヤカワが独占翻訳権が切れる前に新訳を出して最後の一山を狙ったという話のほうに信憑性を感じるのだが、確証はない。

ワタシは清水俊二訳『長いお別れ』を深く愛する人間で、これをこれまで何十回と読んでいるが、訳が変わったというだけで今回の新訳を「イメージが違う!」とか言って斥けることはしないつもりである。今は楽しみに待つことにする。

しかし……この安っぽく毒々しい装丁はなんなんだ? 赤系と緑系の組み合わせで『ノルウェイの森』効果でも狙ったか? 実物を見たら印象が変わる可能性があるから決め付けは早計だが、清水俊二訳『長いお別れ』の格調ある装丁との落差に購入前から少し印象が悪くなったのは否めない。

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