以前、レイ・デイヴィスがオリジナルラインナップでの Kinks 再結成を呼びかけているという話を読んだ覚えがあるが、それと重なると嬉しいニュースが。高音質化技術 K2HD を採用したキンクスの旧譜の紙ジャケ化再発が来月行われるとのこと。
対象となるのは、レイ・デイヴィスが唯我独尊ぶりを発揮し、一部の熱狂的な支持と引き換えにセールスを急落させた RCA 時代と、心機一転シンプルなバンドサウンドに立ち返り、アメリカでも大きな人気を獲得したアリスタ時代のアルバム。
以前にも書いたが、ワタシはキンキーマニアの間で評判のよくないアリスタ時代を高く評価する人間なのだが、今回の13枚の中で一枚チョイスするなら RCA 時代最後となった『Schoolboys in Disgrace(不良少年のメロディ)』になる。
不良少年のメロディ~愛の鞭への傾向と対策(K2HD/紙ジャケット仕様)
- アーティスト: ザ・キンクス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (5件) を見る
このアルバムはロックオペラ時代の作品ではあるのだけど、その時代の装飾を踏まえつつバンドサウンドのロックンロールがしっかり聴ける一枚になっており、確か松村雄策が一番好きなキンクスのアルバムに挙げてなかったかな。
「愛の鞭への傾向と対策」という副題はもう止めていただきたいところだが。