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OSCONでのエベン・モグレンが酷かったらしい

先週訳した「GPLとサービスとしてのソフトウェア」ティム・オライリーが告知していた Eben Moglen とのセッションだが、オライリーがやりたかった GPLv3 と SaaS loophole の問題は大して語られなかったことを Robert Kaye がふつふつと湧き上がる怒りを感じるエントリで書いている。

残念なことに、Eben が Tim O'Reilly のことを「オープンソース」という言葉で10年も無駄にしてと非難し出して、インタビューはすぐにオフトピに外れてしまった。Eben は皆が「オープンソース」でなく「フリーソフトウェア」という言葉で考えるべきだと信じているのだが、俺たちはそれはとっくに承知している。

エベン・モグレンの OSCON の主催者であるオライリーに対する態度が失礼だった上に、何より本題についてちゃんと議論できなかったようだ。

「私としては『オープンソース』の看板を引き裂いて、『フリーソフトウェア』をそこに掲げたいところだ」
Web 2.0 なんて大方戯言だね」
Google なんてヒートノイズに過ぎんよ」
Web 2.0 は Active X コントロールみたいに XSS 攻撃を前に崩壊するだろうよ」

言いたい邦題だが、彼が FSF の要職を退くのは正解に思える。老害、というひどい言葉すら浮かんだ。かつて彼の文章を訳した人間として残念である。

[8月4日追記]:Open Tech Press に「Eben Moglen氏、Tim O'Reilly氏に「対話への参加」を呼びかける」という記事が公開されていた。

[8月25日追記]:Tim O'Reilly が My Tongue-Lashing from Eben Moglen というエントリでこの騒動を振り返っている。またこのエントリから件のセッションの動画を閲覧できる。

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