ウェブメディアにおいて、2007年最も優れた記事を最も量産した編集者、記者は誰か。
当方の独断と偏見で選ぶなら、@IT の西村賢氏になる。
当方は氏とは面識はないし、これからも持つつもりはないが、氏のウェブ日記を読んでいて以前から氏のことは一方的に存じている。
「俺たちに明日キーはない」と言ったかは定かではないが、確か昨年後半 @IT に移られたはずである。今年は実にポイントを突いた記事を量産されたように思う。一番最近では「OpenIDを使ってみた」がそうだが、注目を集める事項について実際に使いこなした、あるいは海外の資料をよく調べた記事を書いている。
例えば、はてなブックマークで200以上のブックマークを集めた記事に限って選ぶと(以下がすべてではもちろんない)、試してみた系は以下のあたり。
- HDD以上に便利なオンラインストレージ“Dropbox” − @IT
- いま見ておくべきマッシュアップの最先端事例 − @IT
- P2Pテレビの「Joost」を試してみた − @IT
- XML文書編集の未来形!?――ジャストブログを試してみた − @IT
そして、分析系は以下のあたり。個人的には特にこっちに唸った。
- NIFTY-Serve化するmixi − @IT
- twitterブームの陰で注目を集める“Erlang” − @IT
- Web2.0の先にあるC10K問題 − @IT
- 世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる − @IT
- Ubuntu Linuxが注目される理由 − @IT
あと「ストールマンは正しかった」と書いて、5年遅れている記事と Dis られたりもしているが、IT 業界全体で見ても「ストールマンは正しかった」という認識のほうが明らかに少数派なわけで、こういうことを素直に書ける感覚を大切にしたいものだ。
そういえば先日のまつもと×笹田 Ruby 1.9 対談も聞き手が西村さんだね。