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クローバーフィールド

クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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全編手持ちカメラによる撮影という設定のため乗り物酔いのようになるという話を聞いていて、最初結構これはきついなと思ったが、その後は危惧したほどではなくてほっとした。……と思いきや、終わってみるとやはり気持ち悪かった。おえー。

前半なんじゃこりゃという感じでどうなるかと思ったが、一旦パニック状態に叩き込まれるとあとはもう言うことはない。

本作について、9.11テロ以降のアメリカ云々とかの深読みはあんまり意味がないと思う。むしろそれに乗じて怪獣が暴れまくる荒唐無稽な映画をドキュメンタリー風に撮ったところに感心した。

ワタシが本作に興味をもったのはプロデューサーが『LOST』を手がけるJ・J・エイブラムスだったからで、彼については謎を広げるのはすこぶるうまいが、それを回収する段になるとダメな奴という印象があるが、本作の場合、カメラが止まったら終わり、という結論がはっきりしているし、「あれ」に理論的根拠を求める観客もいないだろうからその点はクリアされていた。

ただワタシのような年寄りは画面の動きの速さについていけず、「おい、今の見たか!?」という台詞に「なんだかわかんねーよ!」と何度も泣きそうになったが、最後あたり登場人物の死の前にはっきりと「それ」が映し出されるといささか興ざめで、やはりよく分からんうちにどんどん進むのが正しかったのだと思い直した。

本作でカメラをまわす役回りの奴について、こいつうぜーな、とずっと思っていたが、「いつもは無視するくせに、こんなときだけこうだから」という台詞は笑えたし、そこでぐっときた。

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