Boing Boing で知ったのだが、マイケル・ムーアが GM の経営破綻を受けて Goodbye, GM という文章を寄稿している。
マイケル・ムーアが GM 誕生の地であるミシガン州フリントの生まれであり、GM と浅からぬ関係にあることは『ロジャー・アンド・ミー』で知られる……と書きつつ、ワタシ未だ観てないんだけどね。
それはともかくマイケル・ムーアはこの文章で合衆国政府と国民に9つの提案をしている。ざっと紹介しておく(正確なところは原文をあたってね)。
- 真珠湾攻撃を受けてルーズベルト大統領がやったように、オバマ大統領は国民にこれが戦争であることを宣言し、自動車工場を大量輸送機関や代替エネルギー装置を作る工場に変えろ
- 300億ドルを GM が車を作るのでなく、その金を従業員の雇用を維持するのに使え
- 5年以内に日本みたいな新幹線を開業することを宣言しろ
- 大都市や中規模の都市をつなぐ軽量軌道の大量輸送の路線をひく計画に着手しろ
- そうした路線でカバーされない地方に住む人たちのために、GM の工場で燃費の良いバスを作れ
- 当分の間、一部の工場ではハイブリッド車、電気自動車を作れ
- 稼動してない GM の工場で風車、ソーラーパネルといった代替エネルギー装置を作れ
- ハイブリッド車、バス、電車で移動する人たちに税優遇措置を、代替エネルギーに切り替えた家庭に税控除を与えろ
- 一方でガソリン1ガロンあたり2ドルの税金を課せ
最初に "Let's be clear about this: The only way to save GM is to kill GM." とはっきり宣言していることを考えれば予想の範疇であるが、果たして今回の破綻が、ムーアが望むアメリカの自動車社会からの脱却につながるかどうか。個人的には難しいと思うが。
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