平川哲生さんのことを最初に認識したのは、「Twitter ですごく面白いことをつぶやいてる方」としてだった。
「アニメーター、アニメーション演出家」とのことだがワタシ自身はアニメに疎いもので具体的なお仕事は知らなかった。その平川さんが長編アニメ「川の光」の監督を務められたと知って驚き、「川の光」をメイキングとあわせて録画して見ることにした。
松浦寿輝の原作(asin:4120038505)は読んでないのでそれとの比較論はできない。本作は人間の開発により安住の住処を奪われたクマネズミの親子の話である。
この作品は紛れもなくファンタジーなのだが、親子を心から応援したくなる好感の持てるストーリーで、おっさんなのに何度かうるうるしてしまった。正直「エコの押し売り」みたいな臭いメッセージ性が強かったらどうしようと思ったのだがそんなこともなかった。
こういうアニメは自然が美しく描けてないとダメだと思うのだが、その面でも本作はハードルをクリアしてると思った。最後あたりバスの天井に川の模様が映る場面ははっとした。
声優では犬の役がとても犬の声の感じでなく、誰かと思ったら平野綾だった。お前、邪魔だよ。
それはともかく平川さん、おめでとうございます。