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トニー・レヴィンの昔のウェブ日記にみるロバート・フリップのお茶目さんぶり

Tony Levin's Road Diary 日本語版は昔からずっと読ませてもらっているのだが、確かにトニー・レヴィンウェブ日記は、最も長く続いているウェブログの一つだよな。

その彼のウェブ日記に1996〜1998年という10年以上前のロードダイアリーが復刻掲載されている。そうそう、実はワタシこれ(中略)のプリンターで(中略)ものを持ってるんだよね。なんでそこまでしたかというと、レヴィンが淡々と描写するロバート・フリップが可笑しくてたまらなかったからである。特に笑えるところを引用しておく。

Robertは二人のファンから写真を撮っていいか尋ねられて:”結構ですよ、もし私が入らないのなら”

R.Frippは'One Time'に関して、”これについて僕がやったこと全てが気に入らない。しかし、やらなかったことは気に入ってる”

6/23/96の日記から:Naples.空港からのヒッデェ運転。エイドリアンのコンピュータが僕の頭に落ちてきた。ぶっとんだタクシーでディナーへ。ロバートは可愛い子犬ちゃんではなかった。彼が2度も肉は抜いてくれ念を押したのに、やってきたピザにはハムとソーセージが両方とも乗っていた。ロバートはレストランの窓から、レストランから人が放り出された歴史的な事件に倣って、そのポーク版としてハムを放りなげた。

今夜の最初の公演の前に面白いイベントがあって、Robert Frippがステージに歩み出て、マイクのところまで行った。ものすごく珍しい出来事。(しまった、ステージにカメラを持ってきてなかった)記憶を辿ってそのときの言葉を復唱すると、彼はこんな風に言った:"私がオーディエンスにKing Crimsonとしての文脈で話しかけるのは30年と半年ぶりのことだ。しかし今夜は私の足はステージを鞭縄のように横切らせ、皆さんに何事かを話そうとしている。諸君が聞こうとしているのは、King CrimsonのProjeKct Oneであり、すでにProjeKct Twoというものも..."(この時点でオーディエンスからカメラのフラッシュが炊かれ、Robertはセンテンスの途中で言葉を停めた。彼は数秒考えたのち、顔をしかめて、ステージを横切って彼のシートに戻り、そうして僕たちは演奏を始めた。彼がセンテンスを話し終わるには、また30年と半年を要するのだろうか?僕は知らない。

ワタシのようなフリップ真理教信者にはこたえられない偏屈なお茶目さんぶり。そういえば今年はキング・クリムゾンのデビュー40周年ツアーは結局実現しなかったな。残念。

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