1月1日の Public Domain Day に、青空文庫のそらもようでパブリックドメインの現状についてとても良い文章が公開されている。もし読んでない人がいたらご一読をお勧めする。
今年2010年は、北大路魯山人、高浜虚子、永井荷風といった人たちの作品がパブリックドメイン入りする。近藤正高さんが書くように Twitter で『断腸亭日乗』botをやることも可能なのだ。
一方アメリカはデューク大学パブリックドメイン研究センターのブログに1月1日にパブリックドメインになったかもしれなかった(がならなかった)ものについてのエントリが公開されている。
ご存知の通り、アメリカは作者の死後70年間著作権が有効になるよう著作権法が改正されているが、もし1978年以前の著作権法なら、例えば以下の作品が2010年1月1日にパブリックドメイン入りしていたそうだ。
- イアン・フレミング『カジノ・ロワイヤル』(asin:4488138063)
- アガサ・クリスティー『ポケットにライ麦を』(asin:4151300406)
- レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(asin:4150116911)
- J.D.サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』(asin:4863320507)
- アーサー・ミラー『るつぼ』(asin:415140015X)
- アイザック・アシモフ『第二ファウンデーション』(asin:4150105928)
- アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』(asin:433475144X)
おっと、邦訳にアサマシしちゃったけど、パブリックドメイン入りした可能性があったのはもちろん原書ね。
要は1953年に発表された作品ということだが、ジェームズ・ワトソンらが DNA の二重らせん構造についての論文を Nature に発表したのもこの年だったとな。