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ナボコフ『ロリータ』の日本語訳の変遷について

書評空間の加藤弘一氏のブログは、そのときどきの氏の興味に従って同じテーマの本が続けて載るが、現在はナボコフにロックオンされている。

どの書評も面白いのだけど、特に興味深かったのは新潮文庫版『ロリータ』についての書評。

『ロリータ』の日本語訳については、過去の大久保康雄訳は悪訳だという説といやそうでもないよという説があり、若島正氏による新訳が出たことで決着したかと思ったが、文庫化の際にさらに訳文が練り直され、40ページを越える注釈が付されたのね。確かにこれは単行本買った人は腹立つよな。

若島正氏の新訳完成版(?)については、山形浩生「ぼくに言わせれば中途半端」と評していたが、加藤弘一氏は「優雅で伝統的な文学的表現と俗悪なアメリカ口語の衝突を日本語で再現しようとした」若島訳の特質を評価している。

ロリータ (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)

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