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「つまらない」という言葉の背後にあるべき覚悟

34歳になった(おめでとうございます)鈴木謙介さんによる「「つまらない」はいい感情」を読み、思い出した文章がある。小林秀雄の「青年と老年」である(『考えるヒント』収録)。

「つまらん」と言うのが、亡くなった正宗さんの口癖であった。「つまらん、つまらん」と言いながら、何故、ああ小まめに、飽きもせず、物を読んだり、物を見に出向いたりするのだろういぶかる人があった。しかし、「つまらん」と言うのは「面白いものはないか」と問う事であろう。正宗さんという人は、死ぬまでそう問いつづけた人なので、老いていよいよ「面白いもの」に関してぜいたくになった人なのである。

正宗さんというのは言うまでもなく正宗白鳥のこと。

鈴木さんが書くように、「つまらない」「つまらん」といった言葉には、「変えなくてもいいと思っている人たちを傷つけ、否定することになる」副作用がある。それでも「つまらない」と言うからには、絶えず「面白いものはないか」と問い続け前進する覚悟を持たないといけないのだろう。

新装版 考えるヒント (文春文庫)

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