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ワタシにとっての「フィフス・エレメント」(その人に影響を与え、価値観を構成する要素となった5つの表現)

すっかり乗り遅れたが、空中キャンプにあった「フィフス・エレメント」の話が面白かったので、ワタシも考えてみた。

  1. オレたちひょうきん族
  2. 上田秋成雨月物語
  3. 米長邦雄の将棋
  4. rockin' on
  5. ロバート・フリップ

意図的に高校生のときまでに触れた表現から選ばせてもらった。以下、それぞれについて簡単に解説しておく。

オレたちひょうきん族

ズバリ「ビートたけし」としてもよかったのだが、ワタシが物心ついた小学校二年生のときに始まったあの番組は、ワタシにとっての少年時代そのものであり、今も特別な位置を占めているのは間違いない。

上田秋成雨月物語

小学校五年生のときに買った旺文社版は、未だに実家のベッドの枕元にある。実に四半世紀にわたりワタシの愛読書であり、読んでいてまったく飽きない。

現実と非現実の距離、身体弱き者にとっての信念としての理知とモラルへの執着などワタシの価値観を構成する要素になったと思う。

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

米長邦雄の将棋

米長邦雄の名前を出すと眉をひそめる人はいるだろう。実際彼は毀誉褒貶ある人で、ワタシにしても彼の政治性や女性観とは相容れない。しかし、だからこそ自分が彼の将棋やその勝負哲学に魅了され、棋士らしい衒気あふれる語録を愛し、師事したことは書いておきたい。

彼が悲願の名人位を獲得したときはワタシも喜んだが、翌年の名人戦が始まる頃になって彼の署名が入った免状がほしくなり、慌てて「将棋世界」の通信講座で二段の資格を得るも間に合わず、ワタシの免状には竜王名人羽生善治と署名がある。人生そんなもんだ。

rockin' on

ロキノンは1989年から2004年まで15年読者だった。21世紀になってからは惰性で買い続けていたようなものだが、「オレたちひょうきん族」後のワタシにとってのよりどころであり教養基盤を担ったといってよい。文章の書き方への影響も大きいだろう。

津田大介をはじめとして、ワタシとネット上で交友のある人は rockin' on に批判的な人のほうが圧倒的に多いのだが、ワタシは自分が渋谷陽一信者でありロキノン読者であった過去を自己否定するつもりはない。

ロバート・フリップ

音楽関係では「YMO」にしようかとも悩んだが、1990年8月15日にはじめて聴いたキング・クリムゾンの『太陽と戦慄』は、自分の人生の中で音楽から受けた最大の衝撃だったので。

ワタシが洋楽を聴くようになったのは兄の影響だが、15歳ごろ真剣に洋楽を聴きだしてから彼が聴かないジャンルにも手を出した。兄はワタシが聴く音楽に無関心だったが、唯一クリムゾンを聴き始めたときは強く止められた。

兄曰く、「プログレだけは止めろ。あれを聴くと暗い人間になるぞ。まともな大人になれないぞ」ワタシは兄の忠告を無視し、フリップ真理教の道を進むことになる。あれから20年経ち、兄の言葉は正しかったと言わざるを得ない(笑)

ロバート・フリップの非ロック的なたたずまいも、結構お茶目さんな言動も、何よりギターもとにかく好きなのだ。

他の三人、四人と一緒に仕事をしていく上ではひっきりなしに緊張、不一致、矛盾、困難といったものが生じてくる。その結果として、我々は多くの場合、満足どころか極端な不満、不幸感を手にした。僕のキング・クリムゾン人生を一言で言うなら"悲惨"、この言葉に尽きるよ。本当だ。悲惨そのものだった。それなら何故やるんだ、と言われたら目的を持ってしまったから、としか答えようがない。僕の人生の目的は、幸福を追求することじゃない。そんなのはひどく浅薄な目的だ。幸福、不幸、そのどちらも同等に目的には関係のないものだ。

ロバート・フリップに抱かれたい - YAMDAS現更新履歴

太陽と戦慄

太陽と戦慄

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