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リトル・ランボーズ

リトル・ランボーズ [DVD]

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今年映画館で観る映画はこれで最後。もう無理かと思ったが、終了直前に間に合った。

普通なら『銀河ヒッチハイク・ガイド』の Hammer & Tongs(監督のガース・ジェニングスとプロデューサーのニック・ゴールドスミスのコンビ)の新作というべきだが、ワタシ的には R.E.M."Imitation of Life"blur"Coffee And TV" などむちゃんこ好きな PV を作った人たちの映画として楽しみだった。

1980年代前半、宗教的に厳格な家庭で育つ11歳の主人公ウィルは本作の監督、脚本のガース・ジェニングス自身が投影されているのは言うまでもなかろう。彼が性格的に正反対の悪童リーと組んで映画を自主制作するという話を聞くだけで楽しみだったのだが、ちょっと前半駆け足過ぎるというか、主人公があそこまで『ランボー』に惹かれる理由の納得性が足らないと思った。

本作は少年版『僕らのミライへ逆回転』ともいえるが、少年たちの想像力の発露を素朴さを残しながらうまく映像化している。映画の本筋とは少し離れて面白いと思ったのは、内向的で奥手にみえる主人公が意外にもオーガナイザーとしての才能を発揮するところ。おそらくはガース・ジェニングス本人がそうした資質を持った人なのだろう。

映画に没頭する二人とも家族の問題を抱えていて、リーの兄との関係に『スタンド・バイ・ミー』のある登場人物を想起したのはワタシだけではないだろう。そうした意味で、本作は『ランボー』以外のいくつかの映画も連想させるが、ラストの締め方にはやはりほろりときてしまった。

あと本作はエンドロールでキュアーの "Close To Me" が使われているが、本作の舞台が1982年であることを考えると、1985年リリースのこの曲が劇中に流れるのはおかしい。近年では『パイレーツ・ロック』でも同様の事例があったが、本作ではそもそも1980年を舞台としながら1982年公開の『ランボー』をテーマにするなど時代考証がちょっとどうかと思った。

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