白田秀彰さんが「〈怒〉 知的独占 / Rage Against Intellectual Monopoly」という久々の長文コンテンツを公開している。
この文章は、ワタシも刊行前に約40ページ分期間限定無料ダウンロード可能なのを紹介した『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』の解説である。
『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』については前述の紹介後にある手段で入手させてもらったのだが、時間がとれず未だ読み通せていない。
白田先生の解説も相当に力が入っており、10分でさらっと読んで分かった気になれるようなものではないが、大変読み応えがあり、『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』の解説として優れたものだと思う。
文中に触れられているが、Google の(モバイル分野の特許取得が第一の目的と見られる)Motorola 買収など特許制度の問題点が語られることの多い昨今、この解説はとても有益だと思う。「反知的独占」と聞いて想定される反論も取り上げられているので、元の本の主張に賛同するしないを問わず(ワタシ自身『〈反〉知的独占』の著者の主張にそのまま賛同するわけではない)この問題に関心がある人は読んではいかがだろう。あとご当人曰くこれのおまけのようなものという「コピーライトの経済分析の残骸」もあわせて公開されている。
- 作者: ミケーレ・ボルドリン,デイヴィッド・K・レヴァイン,山形浩生,守岡桜
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
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