この記事を読んでなんとも微妙な気持ちになった。90年代はじめに出た彼のCD3枚組アンソロジー『Between Thought & Expression』(asin:B000002W3C)のブックレットは、『Berlin』のプロデューサーであるボブ・エズリンの「ルー・リードは最も過小評価されているアメリカ詩人である」という文章から始まる。
あれからおよそ20年経ち、過大評価されていると思われるまで評価が高まったとするなら、それは文句なしに素晴らしいことである。やはりアーティストは生きてる間に報われてほしいしね。
ただ、ルー・リードの作品にばらつきがある、もっといえばゴミのようなアルバムをいくつも出しているのは確かで、ボブ・ディランが10位に入っているのも同じ理由だろう。
個人的にこのリストの中では、バーナード・サムナーが一番しっくりきた。彼の歌詞って、何か意味ありげだけど、びっくりするくらい何の意味もないものばかりなんだよね。
しかし、だからバーニーがダメな作詞家ということはない。彼の声でその言葉が歌われるとき、確かにマジックが存在するからだ。ど下手なのに。