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チャーリー・ストロスの電子書籍とDRM話の続き

この間チャーリー・ストロスの「Amazonのebook戦略の意味」はもっと読まれてよいと書いたのだが、チャーリー・ストロスが電子書籍DRM について続編エントリを書いている。

「Amazonのebook戦略の意味」では「ebookDRMは死んだ」と堂々と宣言していたが、今回の文章はそれに呼応するような「Macmillan系の出版社が電子書籍について“全作品DRMフリー”宣言、他社も追従を検討か」なんてニュースが背景にある。

ストロスによると、先週 Macmillan の人たちが DRM についての考えをストロスに聞きにきたそうな。もちろん、だから今回の決定がなされたわけではないことを彼は断っているが、いずれにしてもどうよ、この動きの早さ。驚くねぇ。

ストロスは以下のような結論を先に提示して議論を進める。

  1. 現在の電子出版分野における急速な変化のペースは、家電メーカーとインターネット業界によるもので、このプレイヤーの存在を無視して出版に関する長期的な(3〜10年)プランを作ることは不可能。
  2. Macmillan 系の全商品から DRM が廃止されることは、収入面ですぐに世界的にポジティブな影響をもたらすことはない。
  3. しかし、DRM の必要がなくなることは、多くの本を買う読者層にとてもポジティブな PR 効果がある。
  4. 長期的には DRM の廃止は電子書籍の参入障壁を下げ、小規模な小売店がメジャーどころと渡り合うことを可能にし、それが小売分野に多様性をもたらす。

これも不完全ではしょりまくった要約で、その後に電子書籍DRM を巡るいろんな面白い話が続くのだが(今回もすごい数のコメントがついてるね)、時間がないので紹介はここまでとさせてくだされ。

今回も誰か訳してくれないものか。

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