- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: DVD
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ジョン・カサヴェテスの回顧上映の話は以前取り上げたが、運良く足を運ぶことができた。平日の午後、そんなに客もおらんだろうと思っていたら、映画の日なのを忘れていた。かくしてほぼ満席の劇場で前から三列目で見る羽目に。
ジーナ・ローランズ演じる情緒不安定から先に進み壊れていく妻も、ピーター・フォーク演じる刑事コロンボとは違った労働者階級の夫もいずれもいいが、やはりジーナ・ローランズがすごい。というか怖い。
ジョン・カサヴェテスらしいクローズアップを多用しながら、家族の日常が妻の狂気によりこわばっていく過程をじっくり映すところがドキュメンタリーっぽくもある。
特に彼女が精神病院から退院して家に戻ってくるところから、家族だけになった後の「重苦しいドタバタ」を経て、最後夫婦二人になるまで見届けるとかなりぐったりきた。しかし、それは不快なものではなかった。