そろそろオリンピックも終わりに近づき、夏休みの残りを持て余している人もいるだろう。欧米では Summer Reading List といって夏休みに読むべき本のリストの紹介をブログなどがよくやるわけだが、今回それをワタシが発言小町についてやろうという次第である。
ワタシが選ぶのだから、テーマはもちろん「小町ホラー」である。これを読んで、少しは暑さを紛らわしていただければ幸いである。
最近は Twitter のほうで小町のトピを定期的に紹介しており、そういうのをまた挙げても新鮮味がないし、そうでなくとも以前より小町に注目の目が集まることが珍しくないので、今回はワタシが発言小町を読み始めた数年前に大変感銘を受けた、もはや古典の風格すらあるトピを5つ(正確には7つ)紹介したいと思う。まあ、古いほうが釣り創作率は低かったのではないかという希望的観測もある。
以下のリンク先はすべて全レス表示モードにしているが、これは意図的で、昔のトピだとトピ主の発言だけ一括表示ができないものがあるし、トピ主表記のないトピ主の発言があるからというのもあるが、何よりコマッチャーの皆さんの熱く、一部クレイジーなコメントも一緒にじっくり味わってほしいからだ。以下に紹介するトピは、そうしたコメントもあわせて一種の「作品」とすら言いたくなるものばかりだ。
甥を愛せない&義父母の干渉をかわして保育園に入れるには?
今回のチョイスにおいて、これだけは今は亡き発狂小町(id:komachimania)で知ったトピを敬意を表する意味で挙げさせてもらう。
妻と義理家族との戦いは小町に限らず家庭争議の定番であるが、夫がどこまで妻を守れるかが鍵である。これはそうした意味で、妻の孤独な戦いぶりを二つのトピでたっぷり味わうことができる。
しまいには後編「義父母の干渉をかわして保育園に入れるには?」に至って妻は実家に戻り、置き手紙でトピの存在を知った夫がトピに降臨に、その「あちゃー」なダメさ加減にコマッチャーの皆さんにフルボッコにされるというアトラクションが展開されてしまう。
最後には「甥を愛せない」にトピ主から報告がなされているが、それに発狂小町の人は「あなたは菩薩か!」と突っ込んでいたと記憶する。トピ主がバカとかキチガイと野次馬に罵られるのは珍しくないが、菩薩の声がかかった人を、後にも先にもワタシは知らない。
でも……正直、離婚したほうがいいよと思った。
まるでスパムメールと同じように感じてしまう義姉からのメール&学生時代に私につきまとってきた男性が義姉の配偶者の身内でした
これは昨年のゴールデンウィークに何気に Twitter で紹介したら反響が大きかったトピで、はてブコメントで id:kanose さんからカリスマ小町ウォッチャーと呼ばれて、何ともフクザツな気持ちになってしまったものである。
これトピ名をみると展開はわかるので説明は加えないが、事態がはっきり解決することなくトピは終わっている。これを読み、トピ主と夫にはどういう行動の選択肢があり、そのメリットとリスクを分析させるのを子供の夏休みの自由研究課題にしてみるのはどうだろう。
アホか! と言われそうだが、ストーカーだった男の存在について誰にも言わない、夫の両親に伝える、義理の姉に伝える、あるいはもっと積極的にーーといろいろ想定してみるのは人間関係というなんとも簡単にいかないもののリスクを考える良い素材ではないだろうか。
私の夫を「パパ」と呼ぶ姪っ子
読んでて怖いし、とても嫌な気持ちになるトピである。
義理家族とのバトルは、結局は他人との戦いと割り切ることもできる。しかし、母親や妹といった血のつながった人間とのもめ事は、いくら彼らがろくでもない人間であっても、簡単にそう割り切れないやりきれなさがある。
夫との夫婦生活を掻き乱され悩むトピ主に対し、コマッチャーの多くは定番の「絶縁! 絶縁!」コールをするが、それに対するトピ主の一番最後のある種逆切れ気味のレスは、そうしたやりきれなさを体現していて、実に後味悪い。
夫の女友達に物申したい!
話の前提にちょっとなんだかなという要素はあるが、基本的にトピ主はまともに応対しているし、おかしなのは女性三人組のほうと思いながらワタシはこのトピを読んでいたのだが、後半にいたってコマッチャーからトピ主を攻撃するレスが増えていく。
執拗なトピ主叩きも小町の名物ではあるが、リアルタイムに読みながら、小町にコメントする人間って頭おかしいのとちゃうか? と自分の感覚に不安を覚えたほどである(そう感じたのはワタシだけではなく、そうした攻撃コメントは、このトピの「当事者」がやってるのでは? という疑いの声も出たほど)。
それも含めてホラーだが、これは今回紹介するものの中でほぼ唯一比較的良い塩梅に解決したトピになるだろうか。
花嫁ドリーム?変わってしまった友人・・・
トピタイトルだけ見たら、結婚に舞い上がった新婦が友人に結婚式関係(祝儀や余興や二次会運営など)で無理難題を強いてトラブルな話だと思うだろう。実際、小町にはそうした話は多い。
しかし、これはまったく違うのである。そうした意味で、現実が見えていないトピ主がコマッチャーの皆さんに盛大に突っ込まれまくるわけだが、トピ主がレスで新たな情報をもたらす度に確実にホラー度があがっていく。
途中から「もうこれ以上書くなや」とコマッチャー側にも緊張が走るのが分かるくらいで、このトピが創作でなければ、トピ主の方がちゃんとカウンセリングを受診されていることを祈りたい。
このトピは、途中からトピ主の発言にトピ主表記がなくなるのに注意。そして、複数の関係者がトピに降臨しているのでそのあたりも注目である。
それでは皆さん、有意義な夏休みをお過ごしください。