ここで何度も取り上げているオンライン論文誌 First Monday だが、最新号の目次を眺めてちょっと驚いた。掲載されている8本の論文のうち、以下の3本が Wikipedia を研究対象としたものだからだ。ここまで一つのサービスに題材が重なるのは珍しい。
- Readability of Wikipedia
- The pentad of cruft: A taxonomy of rhetoric used by Wikipedia editors based on the dramatism of Kenneth Burke
- Wikis and Wikipedia as a teaching tool: Five years later
特に一番最後の「教育ツールとしての Wiki」の話は、かつて「子供たちに「Wikiリテラシー」を習得させることは可能か」という文章を書いたワタシとしては気になる論文である。
Wikipedia も編集者不足とかいろいろ言われているけど、これだけのデータの蓄積のあり、それをオープンにしているウェブサービスは驚異であり、研究対象にうってつけということなのだろうか。