昨年2月に初の iPad 日刊紙として鳴り物入りで登場した The Daily の廃刊のニュースについては、中の人の証言や Marco Arment の分析が興味深いが、シリコンバレー101の文章が一番興味深かった。
ここで引き合いに出されているのが Craig Mod の Subcompact Publishing という文章だが、これ自体なかなか長いのでシリコンバレー101の要約しか読めてないが納得するところが多い。
この記事の中では、「サブコンパクト出版」の実例として Marco Arment が手がける The Magazine が挙げられているが、他にも同様の動きはある。
これは江坂健さんのツイートで知った文章だが、かつてブログが簡単にできない時代があったという話から始まる。29th Street Publishing は、Tumblr や Wordpress がブログの世界でやったような革新を iPad 雑誌の分野でも起こそうとしているというのだ。
つまり、iPad で雑誌を出してサブスクリプションで収入を得るのをブログ並みに容易にしようと言うのである。これはデジタル出版にも Movable Type があったらいいのにという声に応える動きと言える。簡単にいくとは思えないが、確かに需要はありそうだ。
Nieman Journalism Lab の文章には当然ながら The Magazine も取り上げられており、興味深いので訳したいのだが今は時間がない。済まぬ。
ともかく雑誌の廃刊という景気の悪い話の一方でチャレンジャーもぼつぼつ登場しているのは間違いなく、まだまだタブレット向け新聞、雑誌については試行錯誤があるのだろうな。