高橋征義さんのツイートでようやく気付いたのだが、今月はじめティム・オライリーが、今年2月に開かれた TOC Conference 2013 で TOC カンファレンス（と TOC ブログ）の終了を宣言していた。
古株の技術者にとってオライリーは何より技術書専門出版社だったわけだが、自分はオライリーのことを典型的な出版社というよりむしろ技術移転企業（technology transfer company）と考えていると何度も言っていて……という話に始まるが、電子書籍、電子出版が一般的になってきたところでテクノロジー×出版を扱う TOC カンファレンスを止めるところがトレンドセッターとしてのオライリーらしいところである。
TOC カンファレンスについては昨年「出版に変化をもたらすツールとしてのIT」という文章を書いているが、もちろん TOC カンファレンスを止めることでこの分野から手を引くなんてことはない。
This doesn’t mean that O’Reilly is no longer committed to pushing forward the reinvention of the publishing industry. But we’re shifting the focus of our publishing tools group from hosting the conversation about publishing technology to bringing our own tools to market.
Ending the TOC Conference, But Still Pushing Tools of Change for Publishing - Tools of Change for Publishing
