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きっと、うまくいく

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90年代後半『ムトゥ 踊るマハラジャ』を契機として、日本でもインド映画に脚光があたったが、ワタシはほぼ完全にスルーさせてもらった。元々ミュージカルが好みでないというのもあるし、一言で書けばインド映画が醸し出す感覚がどうにも性格が暗いワタシには受け付けず肌に合わないということだが、それは最近のインド映画についても同様である。『スラムドッグ$ミリオネア』ぐらい西欧的なリアリズムに立脚してないとダメということですね。

本作はワタシの観測範囲で評判が良かったので観に行った(公式サイト)。平日昼間の鑑賞だったので5人ぐらいかなと思ったら行列が出来ていてビックリしてしまった(結構年輩の方が多かった印象)。

本作はワタシが嫌いなミュージカルも含むのだけど、その場面のオチに深刻な事態をぶつけるなど批評性とシリアスさがちゃんとあり、ストーリーがよくできている。

しかし、「宇宙でも書けるボールペン」と「答案用紙を時間を過ぎた後に提出する方法」というネットでもおなじみのフォークロアが二つも使われていて笑ってしまったが、前者についてはストーリー上重要な伏線になっている! これに限らず伏線の回収もちゃんとしていたね。

まぁ、昨今のインドに関する報道を知ってると、ドン引きするようなギャグというか言葉の用法があり、ワタシもはっきり引いてしまったのだが、何よりランチョーは何者で今どこで何をしてるのかを解き明かすミステリーとしての引っ張り方が機能していた。

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