昨年末「今年のうちに見ておきたい講演その他(その2):Think different. Think Aaron」という Aaron Swartz についての渾身の文章を書かせてもらったが、年明けに Boston Magazine が Aaron Swartz の父親である Bob Swartz の長文インタビュー記事を公開している。
記事のリード文を訳しておこう。
息子が MIT でファイルをダウンロードした咎で逮捕されてから、Bob Swartz は息子を守るために全力を尽くした。しかし、彼には息子を守れなかった。今彼はアーロンの死の責任の一部を MIT に認めさせようとしている。
ワタシの文章にも書いたが、Aaron Swartz が時代遅れのコンピューター詐欺と濫用防止法のために過度の量刑が課されたことで検察が批判されたが、事件の舞台となった MIT も同じく批判されたものである。Bob Swartz 自身 MIT の関係者だったはずで、なおさら許せないものがあるだろう。
最初のページにも引き合いに出されているが、Aaron Swartz の逮捕後の苦闘は、カフカの『審判』を思わせるものがあったのだろうな。息子を守れなかった父親の後悔の念は読んでて辛いものがあった。
ネタ元は Slashdot。