- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2013/04/26
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言わずとしれた SF 映画の名作とされるが、映画初心者のワタシはずっと観てなかった。というか、アンドレイ・タルコフスキーの映画自体これが初体験だったくらいである。恥ずかしながら、スタニスワフ・レムの原作も未読である。
本作を SF 映画として観る場合、当然ソラリスに到着した後の話が主になるのだろうし、その美術もよかったのだけど、ワタシにはその前の地球の場面、特に自然の美しさに目がいった。あの水の中でゆらゆらと揺らめく水草はなんなのだろう。
ソラリスに着くと、ずっと前に自殺したはずの主人公の妻ハリーが突然あらわれ、みたいな話になることはさすがにワタシも事前知識があった。彼女をロケットで追い払おうとしても、また自身が本物でないことに気付き、自殺しようとしても彼女は主人公の前にあらわれる。
果たして主人公と妻との関係にはどう決着がつくのか。と思っていたら、最後その決着というよりも、主人公と家族の話に横滑りしてしまったようで、ワタシ自身はこういう風にソラリスの海の不可知性に飲み込まれるような感じは嫌いじゃないのだけど、この映画ではちゃんと決着をつけたほうがよかったのではないかと思った。